埼玉大学

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高校生向け「埼玉大学で学ぶ環境学習」を実施しました

2022/9/30

9月25日(日)に、埼玉県立総合教育センターが主催する『「農業・環境・自然」高校生体験活動』の一環として、県内の高校生を対象とした講義および実験体験を開催し、17名が参加しました。
この活動は、実体験を通して農業・環境・自然環境への理解を深め、埼玉大学および環境科学国際センターが取り組む環境に関する科学技術を体験し、環境問題への興味・関心を高め進路選択の一助とすることを目的としたものです。

全4回のプログラムのうち、第2回の講師を大学院理工学研究科 石川寿樹 准教授が務め、「ラン藻が生産するカビ臭物質」をテーマとして実施しました。前半はラン藻の基本的な性質からカビ臭物質が合成され水道水に混入する仕組み、PCR法の原理と利用例などについて講義を行いました。後半は、ヒトの嗅覚による官能試験と、PCR法によるカビ臭合成遺伝子の検出により、カビ臭を生産するラン藻株と生産しないラン藻株を判定する実験を行いました。
石川准教授は、「講義と実験の内容にとどまらず、ラン藻やPCR法に関する発展的な質問も多く出て、積極的に学ぼうとする姿勢が強く感じられました」と今回の体験活動を振り返りました。参加した高校生からは、班ごとに協力しながら楽しんで実験を行い、「病気の診断にも使われるPCRが思ったより簡単にできて驚いた」「官能試験の予想通りに、DNAを目で見て確認することができてうれしかった」といった感想が寄せられました。

体験活動の様子

参考URL

石川 寿樹(イシカワ トシキ)|研究者総覧このリンクは別ウィンドウで開きます

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