教員紹介

ダイバーシティ科学専攻は現在設置認可申請中です。

ダイバーシティ科学専攻の専任教員をご紹介いたします。

田代 美江子(たしろ みえこ)

専門 ジェンダー教育学、包括的性教育研究、性教育史研究
担当授業 現代的課題と人権、多様性教育論、ダイバーシティ人間形成論Ⅰ、ダイバーシティ人間形成論Ⅱ、課題研究演習Ⅰ、課題研究演習Ⅱ、課題解決演習Ⅲ、課題解決演習Ⅳ
メッセージ ジェンダー・セクシュアリティ平等と教育をめぐる諸問題を主な研究テーマとしています。学校をフィールドに、現場の先生と研究者仲間と共に包括的性教育の実践づくりにも取り組んできました。 教育というひとを育てる仕事は、その結果・成果をすぐに可視化することはできません。しかし、理念としての人権を実現する確かな営みであり、すべての人の人権が大切にされる社会の構築に寄与するものです。そして、社会科学的認識を深化させるダイバーシティ科学は、自分とは異なる人々の立場にたって考え、行動する力を育みます。日本におけるDEIの課題は山積みですが、社会科学的な視点・認識を鍛え、問題の本質を共に考え、解決の道を共に探求しましょう。

北田 佳子(きただ よしこ)

専門 教育学、比較教育学
担当授業 現代的課題と人権、社会調査法C(フィールド調査)、 ダイバーシティリーダーシップ論Ⅰ、ダイバーシティリーダーシップ論Ⅱ、課題研究演習Ⅰ、課題研究演習Ⅱ、課題解決演習Ⅲ、課題解決演習Ⅳ
メッセージ 日本とアメリカの学校現場でフィールドワークを行いながら、主に教育学をベースに、多様な子ども・教師・保護者一人ひとりの人権が尊重されるコミュニティづくりについて研究しています。「ダイバーシティ」が高まることで組織やコミュニティの活性化が期待される一方、軋轢や葛藤や更なる分断も生じやすくなるため、一人ひとりの人権を保障する「公正」さが重要な鍵となります。本専攻では、理論的な学修はもちろんのこと、みなさんが探究したい実際の組織や現場(フィールド)とのつながりを重視した学びを展開していきます。誰もが安心して学び、働き、活躍できる組織や社会の実現を目指して、ぜひ一緒に学んでいきましょう。

渡辺 大輔(わたなべ だいすけ)

専門 教育学、セクシュアリティ教育
担当授業 現代的課題と人権、インターセクショナリティ論、クィア理論、多様性教育論、ダイバーシティ人間形成論Ⅰ、ダイバーシティ人間形成論Ⅱ、課題研究演習Ⅰ、課題研究演習Ⅱ、課題解決演習Ⅲ、課題解決演習Ⅳ
メッセージ 性の多様性をめぐる学校教育の課題を主な研究テーマにしています。とくに教育学およびクィア理論を基盤としたクィア・ペダゴジーの視点から、学校をフィールドに性の多様性を学習する授業づくり研究をしています。私たちの性(セクシュアリティ)とは、多様な要因の相互作用に影響され、多様性が基本的な特徴です。私たち人間を形成する要素の一つである性が、他の要素とどのように交差し、現代社会においてどのような格差や差別を生み出しているのか、そのような不平等を教育という営みを中心にどのように解消していけばいいのか、理論と実践の両側面から探究しましょう。

瀬山 紀子(せやま のりこ)

専門 社会学・ジェンダー論・災害女性学
担当授業 現代的課題と人権、障害学、社会福祉とウェルビーング 、防災・災害学とグローバルジャスティス、ダイバーシティ政策科学Ⅰ、ダイバーシティ政策科学Ⅱ、課題研究演習Ⅰ、課題研究演習Ⅱ、課題解決演習Ⅲ、課題解決演習Ⅳ
メッセージ 社会学をベースにしながら、障害のある女性たちの経験する複合的な困難や、それを可視化する当事者による取組を記録することと、並行して、自身が経験した公務領域における非正規労働の課題とそれを解くための研究を行ってきました。 ベースにあるのは、多様な個々人が、尊重され、個々としてあれる社会を目指していきたいという思いです。 大きな災害が日常化し、それが社会のなかにあるジェンダー不平等、合理的配慮の欠如などの課題やそれによって生じている格差を露呈させながら、私たちに、この先の持続可能な社会のあり様についての問いを突き付けてきています。では、この先の社会をどうしていけばよいのか。ジェンダー多様性・交差性を軸に、人々の経験や営みについて学びながら、共に、考えあう時間を重ねていければと思います。

岡村 利恵(おかむら りえ)

専門 社会学 
担当授業 現代的課題と人権、ダイバーシティマネジメント論、社会調査法B(統計)、ダイバーシティリーダーシップ論Ⅰ、ダイバーシティリーダーシップ論Ⅱ課題研究演習Ⅰ、課題研究演習Ⅱ、課題解決演習Ⅲ、課題解決演習Ⅳ
メッセージ 社会学を専門とし幅広いテーマを扱いながら、近年は、社会構造の変化に応じた高等教育におけるリーダーシップ開発や職場での女性活躍、家族関係、ワーク・ライフ・バランスを重点的に研究しています。明文化されていない組織文化にも関心を持っており、女性管理職の仕事へのコミットメントが職場や職場外のどのような要因によって影響を受けるのか、質的研究だけではなく量的研究でも明らかにすることを試みています。 どのような研究テーマであっても、その事象の前提を疑い、既知とされるものがどのように社会構築されているかを問うことは重要です。好奇心は「問い」の原動力、みなさんと一緒に研究できるのを楽しみにしています。

對馬 果莉(つしま かり)

専門  政治思想、フェミニスト理論
担当授業 現代的課題と人権、ケア論、社会正義と排除と政治論、ダイバーシティ政策科学Ⅰ、ダイバーシティ政策科学Ⅱ 、課題研究演習Ⅰ、課題研究演習Ⅱ、課題解決演習Ⅲ、課題解決演習Ⅳ
メッセージ  ドイツ生まれのユダヤ系思想家ハンナ・アーレントの政治思想を専門としています。アーレント思想の核心には、社会のなかに多様な人がいることを切望する「複数性」の思想があります。また、多様な社会をつくるポイントは「ケア」にあると気づき、フェミニスト・ケア倫理も研究してきました。わたしたちは、生まれてから死ぬまで、家族や友人だけではなく、専門家や地域社会、国、国際社会などの様々なケアのネットワークに受けとめられることで、人生を送っています。ダイバーシティ科学専攻では、フェミニスト・ケア倫理に基づくしなやかで成熟したケア・ネットワークと社会構築について探究できます。ぜひ一緒に深めていきましょう!