在学生の声
山崎 貴子さん 〈 2026年4月入学 選抜区分:一般入試 〉
出身分野
文系(文学部)
ダイバーシティ科学専攻への志望理由
私は他大学を卒業後、都内の一般企業で営業職として1年間務めました。企業では女性雇用推進を掲げていましたが、実際は部署によって男女比に大きな偏りがあり、私が居た部署では女性が少なく、また30代の女性営業職のほとんどがキャリアを継続できていない現状に直面しました。
その経験から、女性営業職が持続的に働き続けられる環境は何だろう?何故、彼女たちは退職という選択を選ばざるを得なかったのだろう?と疑問に持ちました。
本学を選んだ理由はジェンダーや労働、文化など、多角的な視点から社会課題にアプローチできると思い受験を決心しました。
入学前の不安
大学では文学部であり、社会学やジェンダー論に本格的に触れたことがなく授業についていけるのか不安でした。
また、卒業論文を書いたことがなかったので、修士論文の書き方や作法に不安がありました。
入学後(良かった点・想定との違い など)
先生方の丁寧なご指導や和気あいあいとした雰囲気で質問や自分が考えていることを伝えられる環境がとても好きです。
研究ではそれぞれ担当教員が指導についてくださり、マンツーマンで指導いただいています。
学生の半数が社会人であるため、それぞれの現場経験を交換し合えることも魅力だと思っています。
学修・研究内容
私の研究内容は女性営業職の定着を対人業務の視点から考察することです。日本の営業職の男女比は8;2と言われており、女性が少ないことが現状です。様々な営業業務の中で「対人業務」に注目し、女性営業職の定着を阻むものは何かを研究しています。
進学を検討している方へ
社会人の方のリアルな現場体験が生きる専攻だと思っています。
「何故こうなんだろう」「こうしたら良くなるんじゃないか」を学術的に取り組みたい方にお勧めしたいです。
劉 晨浩さん 〈 2026年4月入学 選抜区分:一般入試 〉
出身分野
文系(日本語・教育学関連)
ダイバーシティ科学専攻への志望理由
私はこれまで日本語教育に関わる中で、学校が多様な背景を持つ子どもたちを十分に支えられているのかという問題に関心を持つようになりました。特に、性的マイノリティの生徒は、いじめや相談のしにくさなどの困難を抱えていますが、学校現場では教員の知識不足、研修機会の不足、校内支援体制の不十分さが課題となっています。
そこで私は、高校教員向け研修の現状と課題を明らかにし、当事者の声をどのように教育現場へ反映できるのかを研究したいと考えています。ダイバーシティ科学専攻で、ジェンダー、クィア理論、インターセクショナリティなどを学びながら、この問題意識を深めたいと考え、志望しました。
入学前の不安
入学前は、日本語で専門的な文献を読んだり、自分の考えを先生方に伝えたりできるか不安でした。
また、日本の文化や生活習慣を十分に理解できるか、新しい国で一人で生活し、手続きや日常の問題にきちんと対応できるかも心配でした。
入学後(良かった点・想定との違い など)
入学後は、先生方が学生の関心を丁寧に聞き、一緒に研究の方向を考えてくださる点がとても良いと感じました。
授業では一方的に知識を受け取るだけでなく、自分の疑問や違和感を出しながら、他の学生と対話できる雰囲気があります。
学修・研究内容
授業では、クィア理論、ジェンダー理論、インターセクショナリティ、ケアの倫理などを学んでいます。
研究では、性的マイノリティの視点から、高校教員向け研修の現状と課題を明らかにし、当事者の声を教育現場へどう反映できるかを考えています。
進学を検討している方へ
日本語や研究に不安があっても大丈夫です。自完璧な準備よりも、社会に対する自分なりの問題意識を持つことが大切だと思います。多様性に関する理論を少しずつ学び、自分の言葉で関心を伝えてください。
汐中 義樹さん〈 2026年4月入学 選抜区分:社会人選抜 〉
出身分野
教育学
ダイバーシティ科学専攻への志望理由
障がい者雇用支援を仕事にしています。実務において、いくつかの局面で「インクルージョン」の難しさを感じることがあります。それはなぜなのか、どうすれば、障がい者インクルージョンが促進されるのか。
その疑問に正面から向き合い、より高度な支援の実践力を養いたいと思っていたところで、埼玉大学が日本で初めて「ダイバーシティ科学専攻」を開設すると知り、「運命だ!」と思ったのが志望理由です。
入学前の不安
会社を経営している上、二児の父でもあります。仕事・プライベートとの両立ができるのかについては、不安がありました。ただ、入試説明会で授業の形式などを伺う中で、「多分、大丈夫だな」と思え、大きな不安ではなくなりました。
入学後(良かった点・想定との違い など)
1期生ということもあると思いますが、院生とも先生方とも距離が近く、アットホームな雰囲気があるのは大きな魅力だと感じています。特に「課題研究演習」では、各々の研究について教員・学生が一緒になって考えてくださり、さまざまな視点からフィードバックをいただけるのは、他にはない魅力だと感じています。
学修・研究内容
「発達特性のある社員が抱える困難と、対応のあり方に関する研究」をテーマに、大企業を対象に研究をしていこうと考えています。
現時点では、基礎課題科目の障害学、インターセクショナリティ論、ケア論などを履修し、知見を深めており、今後は専門課題科目を学びながら、より研究テーマに迫っていきたいです。
進学を検討している方へ
研究は、研究計画書を書くところから始まっていると思います。『この研究の先に、誰の笑顔があるのか』そんな問いとじっくり向き合う時間にしてみてください。一緒にディスカッションできる日を楽しみにしています!
石下 七恵さん〈 2026年4月入学 選抜区分:社会人推薦特別選抜 〉
出身分野
保健医療系(作業療法学)
ダイバーシティ科学専攻への志望理由
これまで20年近く障害福祉分野で直接支援や法人運営に携わってきました。現在も障害のある方の就労支援をしています。仕事をしている中で、障害そのものではなく、社会の制度や環境によって選択肢や可能性が制限されている現実を数多く目にしてきました。
社会課題を感じながらも十分に応えられない自分にもどかしさを抱えていたとき、埼玉大学にダイバーシティ科学専攻が新設されることを知り入学を決意しました。ここでDEIについて見識を深め、現場での経験と結び付けながら、多様性を尊重する社会の実現に貢献したいと考えダイバーシティ科学専攻を志望しました。
入学前の不安
フルタイムでの仕事をしているので、限られた時間の中で講義に出席し課題に取り組むことができるのか、研究を続けられるのか心配していました。
入学後(良かった点・想定との違い など)
オンデマンドや遠隔で受講できる講義が多いので社会人でも無理なく学び続けることができます。
また、先生方との距離が近く、気軽に相談できる環境が整っていることは入学前の想像以上でした。安心して研究に取り組める環境だと思っています。
学修・研究内容
障害のある方の就労と福祉の間にある課題や交差性に着目し、制度が利用者一人ひとりの生活や選択にどのような影響を与えているのかを明らかにしたいと思っています。それにより誰もが自分らしく暮らし、働くことのできる社会の実現に向けた制度設計について探究しています。
進学を検討している方へ
働きながら研究をすることは決して楽ではありません。ですが、実践と学びを結び付けられる貴重で充実した時間です。
迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。きっと新しい世界が広がります。
金 鏤安さん 〈 2026年4月入学 選抜区分:社会人推薦特別選抜 〉
出身分野
教育学・心理学
ダイバーシティ科学専攻への志望理由
韓国の高校で教員として勤務する中で、性的マイノリティの生徒と関わる機会がありました。その中で、当事者の生徒が抱える困難が個人の問題として扱われがちであり、学校として十分な支援体制が整っていない現状に課題を感じるようになりました。
生徒がより安心して学校生活を送るためには、個々の努力に依存するのではなく、学校や社会の制度や文化そのものを見直す必要があると考えるようになりました。
こうした問題意識から、性の多様性について専門的に学び、教育現場における支援のあり方を研究したいと考え、渡辺大輔先生の研究テーマにも強く惹かれ、本専攻を志望しました。
入学前の不安
日本語がまだ十分ではなかったため、授業についていけるのか、また予定通りに修了できるのかという不安が大きくありました。
一方で、長く待ち望んでいた大学院生活だったため、言語面での不安以外には特に大きな心配はなかったと記憶しています。
入学後(良かった点・想定との違い など)
入学後に特に良かった点は、専門性が高く熱意ある先生方による充実した授業内容です。
また、想定以上に教員と学生の距離が近く、安心して質問や相談ができる雰囲気の中で、日々学び、研究を進められる点も大きな魅力だと感じています。
学修・研究内容
授業では、教育学と社会学を基盤に、ジェンダーやセクシュアリティ、ケア、障害学などについて学んでいます。
研究では、学校現場における性的マイノリティの児童生徒への支援のあり方をテーマに、より良い教育環境の実現に向けて取り組んでいます。
進学を検討している方へ
もし、今の社会にある不平等や不条理に気づき、その問題を少しでも解決したいという思いがあるなら、本専攻はきっと、あなたにとって最適な学びの場になると思います。