mationInfor活動実績部局紹介財務状況受入手続き21戦 略 的 創 造 研 究 推 進 事 業とは?卓 越したリー ダー による 独 創 的 な 研 究ER ATO 豊田植物感 覚プロジェクトとは?事業名所属・氏名プロジェクト / 研究課題名 事業期間活 動 実 績2024.10.1〜 2030.3.312024.10.1〜 2027.3.312021.10.1〜 2026.3.312024.10.1〜 2028.3.312024.10.1〜 2027.3.312025.4.1〜 2026.3.31ERATOCRESTさきがけACT-XAIP加速課題光インセンサーコンピューティングの革新的技術の創成個人の知覚や嗜好を学習するパーソナルフードファブリケーションシステム安全性向上を目指した自動運転向けモデルベース開発基盤構築ERATO 豊田植物感覚プロジェクトの全体図大学院理工学研究科豊田 正嗣 教授豊田植物感覚プロジェクト大学院理工学研究科内田 淳史 教授大学院理工学研究科今井 裕紀子 助教ゼブラフィッシュから解く組換え開始の動的制御大学院理工学研究科長嶋 宏樹 助教生体分子の構造が生み出す磁気応答機構大学院理工学研究科宮武 大和さん(大学院生)大学院理工学研究科安積 卓也 教授埼玉大学における採択状況(研究分担者は除く。2025 年 4月1日時点) 戦略的創造研究推進事業は、我が国が直面する重要な課題の克服に向けて、挑戦的な基礎研究を推進し、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションを生み出す、新たな科学知識に基づく創造的な革新的技術のシーズ(新技術シーズ)を創出することを目的としています。 そのために、大学・企業・公的研究機関等の研究者からなるネットワーク型研究所(組 織の枠を超えた時限的な研究体制)を構築し、その所長であるプログラムオフィサー(研究総括等)による運営の下、研究者が他の研究者や研究成果の受け手となる産業界や広く社会の関与者とのネットワークを構築しながら、研究を推進します。(『JST 戦略的創造研究推進事業 2024-2025 制度紹介』より) このうち、ERATO、CREST、さきがけの3 事業について、2024 年度にスタートしたプロジェクト/研究課題の概要等を紹介します。 ERATOは、大規模な研究費を使い、分野融合や新しいアプローチで挑戦的な基礎研究を推進し、科学技術イノベーションの創出を目 ERATOは、大規模な研究費を使い、分野融合や新しいアプローチで挑戦的な基礎研究を推進し、科学技術イノベーションの創出を目指すプログラムで、研究総括が複数分野の研究者を集め、プロジェクトを指揮し、新しい研究分野の開拓に取り組む点が特徴です。指すプログラムで、研究総括が複数分野の研究者を集め、プロジェクトを指揮し、新しい研究分野の開拓に取り組む点が特徴です。 今回の選考では、推薦やJSTの独自調査で得た9,071名の候補者母集団から、厳正な絞り込みが行われ、そのうち31名に研究構想提 今回の選考では、推薦やJSTの独自調査で得た9,071名の候補者母集団から、厳正な絞り込みが行われ、そのうち31名に研究構想提案が依頼されました。その結果提出された22 件について審査の結果、決定した3件のうちのひとつとして、大学院理工学研究科の豊田正案が依頼されました。その結果提出された22 件について審査の結果、決定した3件のうちのひとつとして、大学院理工学研究科の豊田正嗣教授を研究総括とするグループの提案が採択されました。埼玉大学からのERATO 採択は初の快挙です。嗣教授を研究総括とするグループの提案が採択されました。埼玉大学からのERATO 採択は初の快挙です。 埼玉大学の他に、九州大学、金沢大学の研究者が連携しており、11名の研究者、ポスドク、学生、技術補佐員を含む総勢約 50 名のチー 埼玉大学の他に、九州大学、金沢大学の研究者が連携しており、11名の研究者、ポスドク、学生、技術補佐員を含む総勢約 50 名のチームで研究に取り組んでいます。ムで研究に取り組んでいます。 近年の研究により、植物は風や雨、昆虫による食害などの「機械的刺激」を感知し、その情報を体内に素早く伝えることで、成長や防御などの応答を行なっていることが明らかになってきました。また、傷ついた部分から放出される揮発性の化学物質(匂い)によって、周囲の植物と情報をやり取りしていることもわかっています。 つまり、植物は、局所的な刺激を感知し、その情報を個体内や個体間で伝達して、環境に応じた反応を引き出す仕組みを持っています。しかしこうした情報処理メカニズムは現象レベルの理解にとどまり、感知・伝達の分子機構は十分に解明されていません。その一因として、従来の可視化技術では、植物内部で情報がどう伝達されるかをリアルタイムで観察することが困難であり、細胞レベルでの情報変換の過程を追うことができませんでした。 本研究では、植物の情報伝達を「見える化」する独自技術を活用し、機械刺激や匂い刺激に対する感知・伝達のメカニズムを、分子・細胞・個体・集団といった多層的なレベルで、時空間的に解明することを目指します。蛍光観察技術や分子遺伝学的手法を組み合わせ、刺激に応答する受容体の同定を行います。また、電気生理学や生物物理学的手法を用いて、感知した刺激を情報に変換する分子機構を明らかにし、自然環境下を模した条件下で植物の応答も観察対象とします。 植物が自らの構造(例えば師管や気孔など)と分子機構(例えば受容体など)を連動させて刺激に応答し、環境に適応の仕組みが明らかになれば、植物科学だけでなく、基礎生物学、農学、生態学といった幅広い分野に新たな知見をもたらすと期待されます。将来的には、化学農薬に頼らない新たな病害虫防除の方法の開発にもつながる可能性があります。科 学 技 術 振 興 機 構( J S T )戦 略 的 創 造 研 究 推 進 事 業 へ の 参 画E R AT O「 豊 田 植 物 感 覚 プロジェクト 」研 究
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