61キーワード確率的情報処理、機械学習、時系列データ処理、アニーリング型計算機<予測で扱うデータ例><時間を裏返す計算手法>■ 研究概要人工知能や機械学習の研究は私たちの生活を大きく変えてくれます。しかし、そのためには大量のデータや大規模なコンピュータが不可欠です。そして、これらの情報処理を効率的におこなうための基礎技術の開発は、電力削減などの環境面からも必要とされています。私の研究は、代数学や幾何学などの色々な数学の分野を広く眺め、使えそうな技術を拾い出し、工学的に応用可能な形に磨き上げること。例えば、双対過程と呼ばれる数理に着目し、予測や制御のための新しい計算アルゴリズムの開発をしています。研究途上ですが、場合によってはこれまでの数十倍は高速に計算できることもわかってきています。また、少ないデータからの機械学習も可能になるでしょう。他にもアニーリング型と呼ばれる量子コンピュータに関連した研究もしています。使える数理を見つけ磨き上げることはとても苦労が多いですが、大学ならではの、数理に基づく基礎技術を目指しています。■ 産業界へのアピールポイント●確率モデルに基づく機械学習手法(ベイズ推定)の知識と経験があります●企業が所有しているデータを一緒に見ながら、モデル構築や解析を進める部分についてサポー■ 実用化例・応用事例・活用例●(共同研究で実用化済)スペクトル分析装置のための自動相分析手法の開発●(活用例)時系列データの分析・将来予測●確率微分方程式で記述される系に対する高速な計算技術の応用を一緒に検討できますトできます大久保 潤(オオクボ ジュン) 教授大学院理工学研究科 数理電子情報部門 情報領域【最近の研究テーマ】●双対性を利用した新計算原理の開発と予測や制御系への応用●アニーリング型ハードウェアに関する理論的研究●スパイク型ニューラルネットワークに関する基礎研究確率による新計算原理でデータ解析や予測を高速に実行
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