28キーワード圧電高分子，ポリフッ化ビニリデン，PVDF，溶融キャスト法，ピエゾプリンティング＜図1 ピエゾプリンティングシステムの概略図＞＜図2 液滴の乾燥過程を解析するラマン分光測定システム＞■ 研究概要私の研究では圧電高分子材料を扱っています。従来の圧電素子はセラミックスでできており、大きな圧電性を得られることが特徴でしたが、もろく、大型化が困難などの問題点がありました。一方、圧電高分子は、圧電性こそ低いものの成型加工が容易であり、大型化も複雑形状化も難しくありません。これらの性質は近年応用が進められているIoT技術とも相性が良いです。本研究グループでは、圧電高分子材料の高性能化をはかるために、圧電高分子インク、圧電高分子専用プリンターの開発などを進めてきました。また、圧電高分子インクの結晶化メカニズムを解析する装置も開発しています。これらのプリンティングシステムの特徴は、微小液滴の滴下と乾燥のみによって圧電素子を生成する点であり、圧電材料を任意形状に造形可能にします。ミクロからマクロまでより緻密な圧電素子設計を目指します。■ 産業界へのアピールポイント●大掛かりな装置を必要せず，液滴の滴下と乾燥だけで圧電素子が生成可能●液滴の乾燥過程における内部流動を利用した配向制御■ 実用化例・応用事例・活用例●任意形状に成膜可能な圧電素子専用プリンター●圧電高分子フィルムを三次元構造に拡張山田 典靖（ヤマダ ノリヤス） 助教大学院理工学研究科 人間支援・生産科学部門 生産科学領域【最近の研究テーマ】●液－液界面結晶化現象を利用したPVDF圧電結晶の生成●超高濃度PVDF溶液の結晶化現象解析●延伸基板上で結晶化させるPVDFキャストフィルム圧電高分子材料の高性能化を目指すピエゾプリンティング技術
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