埼玉大学研究シーズ集2022-23
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94キーワード進化分子工学、機能ペプチド、タンパク質、VHH抗体、環状ペプチドアプタマー,酵素、認識分子■ 研究概要私たちの体をウイルスなどの外敵から防御しているのが免疫系です。特にその主役の分子が高い分子認識能をもつ抗体であることが広く知られています。最近はコロナウイルス(COVID-19)の流行でワクチンや抗体という言葉が身近になったと思います。抗体は診断や医薬品をはじめとして様々な分子を捕える「手」として極めて重要です。一方で、この抗体は大変高価な材料であることも知られています。これを短時間で安価に提供できれば様々な分野で応用できるようになるでしょう。従来、抗体作製ではマウスやウサギといった動物を使います。私たちの研究室ではラクダ科動物由来でタンパク質工学的改変が容易なVHH抗体を新しい「手」として研究開発しています。一般に抗体はコストや時間がかかり高価ですが,私たちの研究室では動物を使わずに様々な抗原(動物の抗原になりにくいものまで)を認識するVHH抗体をすべて試験管内だけでスクリーニングする技術を開発し、コストと時間を大幅に削減することに成功しました。これによりコロナウイルス等の治療薬も夢ではないと考えています。■ 産業界へのアピールポイント●従来の抗体作製法では作製できない低分子や糖鎖などの抗原に対して作製可能。●従来法より短期間でスクリーニング。●ペプチドアプタマーという次世代抗体よりもさらに小さな認識分子の創製●産業用酵素などの進化工学的改変●関連特許出願15件以上。特許取得7件(海外特許5件)■ 実用化例・応用事例・活用例●ペプチドアプタマーや次世代抗体のスクリーニング受託事業●ペプチドアプタマーのセンサーチップ等への応用●次世代抗体のELISA等への応用●ペプチドアプタマーと高分子ゲルによる検出系根本 直人(ネモト ナオト) 教授大学院理工学研究科 物質科学部門 物質機能領域【その他の研究テーマ】●ペプチド触媒(ちいさな酵素)の開発●非天然アミノ酸導入ペプチドによる高度化●スクリーニングの自動化・ハイスループット化●高機能バイオプローブの開発進化分子工学を用いた機能バイオ分子の創製

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