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自然災害に強いレジリエンス都市を実現するためのプログラマブル・ストラクチャの考案と開発-倒壊や浸水などの災害被害を前提とした設計- (埼玉大学研究機構レジリエント社会研究センター 齊藤正人 教授)

2015/10/09

 埼玉大学研究機構レジリエント社会研究センターの齊藤正人教授は、鉄道総合技術研究所の鉄道地震工学研究センターと共同で、建物の倒壊を前提とした倒壊方向をコントロールするデバイス「ワンウェイガイダー」を考案しました(特許申請済み)。地震による建物の倒壊を前提としない従来の設計では、倒壊後に生じる危険を検討する場は極めて少ないのが現状です。建物の倒壊方向に緊急輸送道路があれば、震災後の復旧に大きな遅れが生じます。倒壊を前提にその後のシナリオを考え、望ましくない方向に倒壊させない構造が必要です。本研究は、災害被害を前提として、発災時にあらかじめプログラムされた動作を行う機能を持たせた構造を「プログラマブル・ストラクチャ」として提案しました。他にも豪雨や津波といった水害に対しても、浸水の浮力を利用して止水板を設置する「フローティングウォール」を開発しています。浸水に対して、遅れがちな初動対応をサポートするプログラマブル・ストラクチャは、レジリエントで強靭な都市や社会を構築する上で、重要な役割を果たします。
 このたび、上記の「プログラマブル・ストラクチャ」を利用したレジリエントな社会構築への新しい取り組み、ならびに具体的な考案デバイスに関して、建設通信新聞(平成27年9月24日)で大きく報じられました。

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