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安定な反芳香属化合物の単離および構造決定に成功-新しい機能材料の創出ならびに更なる新化合物の展開に期待-(大学院理工学研究科 石丸雄大准教授 研究グループ)

2015/03/05

概要
 ポルフィリンは生体内で重要な働きをする化合物群である。例えば、赤血球中のヘモグロビンやチトクロームなどのタンパク質の活性中心に存在する。一方で、植物の光合成においてもクロロフィルの基本骨格として存在する。この様に機能分子(色素)として極めて重要な化合物であるが、芳香族化合物といわれる一連の化合物群に属する化合物でもある。近年、芳香族性という観点から、ポルフィリン骨格をもとにした、環拡張ポルフィリンといわれる新奇な芳香族化合物が発見され、注目を集めている。
 今回、国立大学法人埼玉大学[学長 山口宏樹]大学院理工学研究科 石丸雄大准教授、本学科学分析支援センター 藤原隆司准教授等のグループは、新規な環拡張ポルフィリンに関連して、空気中でも安定で、なおかつ平面性の高い反芳香属化合物を作ることに成功した。本成果は、2014年11月7日に、日本をはじめとするアジア各国の化学会が合同編集組織ACESを構成し、Wiley-VCH社と提携して発行する論文誌Chemistry - An Asian Journal誌のオンライン速報版として公開され、2015年2号に掲載された。
 なお、この結果は、埼玉大学と埼玉県の「先端産業創造プロジェクト」の成果の一部で有り、新しい有機太陽電池用色素としても期待できる。

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