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【3月7日(日)】「新竹取物語─観客と共創する日本的芸術空間の歴史社会的分析」開催のご案内

2021/2/12

「新竹取物語─観客と共創する日本的芸術空間の歴史社会的分析」を下記の通り開催いたします。ご興味のある方は是非ご参加下さい。

日時 3月7日(日)  14:00~16:30(13:30開場)
鑑賞料金 無料
会場・申込方法 リアル会場(劇空間)とライブストリーミングのハイブリッド形式で開催いたします。
※新型コロナウイルス感染症の感染状況により、変更の場合がございます。

◆リアル会場(劇空間:定員90名)
麻原酒造越生ブリュワリー 酒造工場内
〒350-0415 埼玉県入間郡越生町大字上野2906-1
https://www.musashino-asahara.jp/

越生ブリュワリーで「新竹取物語」を鑑賞されたい方は、申込フォームこのリンクは別ウィンドウで開きますよりお申込みください。

◆ライブストリーミング
こちらこのリンクは別ウィンドウで開きますよりインターネット接続して、視聴方法の説明に従ってご視聴ください。
目的・意義 ~日本的文化の伝統に導かれた光と音と身体の共振によって、演者と観客が共創する新しい芸術空間の創造と実践的研究~

 日本の伝統的な文化であるお座敷芸をもとに演者と観客の関係を捉えなおし、さらに最新のデジタルデバイスを取り入れた演出を行うことで、「日本的文化の伝統に導かれた光と音と身体の共振」による演者と観客が相互に影響を及ぼす新しい劇場空間を創出する。
 今回の「観客と共創する日本的芸術空間の歴史社会的分析」では、演劇とお座敷芸の関係性を考察しつつ、最新のデジタルデバイスを用いた演出を取り入れた演目を上演し、演者と観客の関係性の新たな一面を探っていく。
 本作品は2018年に行われた小林貴訓のデジタルデバイスを用いた実験結果、また児玉幸子の2017年および2019年開催の磁性流体等を用いたメディアアート展覧会での実験結果を踏まえ、新たな演劇空間創出を目指す。
作品説明  この作品は『竹取物語』に登場する五人の求婚者の挿話をもとに書かれました。
 狡知にたけた五人の男がかぐや姫を我が物にしようとさまざまな困難に挑みます。かぐや姫は世にもめずらしい宝を手にいれることを条件に男たちとの結婚を約束しますが、求婚者たちはつぎつぎに失敗していきます。一人目は浅慮のゆえに、二人目は吝嗇のゆえに、三人目は傲慢のゆえに、四人目は無謀のゆえに、五人目は不運によって、それぞれ身を滅ぼしていくのです。
 求婚者の求める宝は遠く異国の地にあり、かの地に赴くか、あるいは貿易をつうじて入手するよりありません。
 求婚者の挿話から出発し、貿易を介してひろがるさまざまな関係性の網目によって掬いあげられる時間と空間のひろがり。それとともに不可逆の変質を蒙ってしまった世界にどう応じるのか。これが主題となります。
 貿易によって世界とわたしたちの距離は縮まりました。それは奇しくも二十一世紀の感染症があきらかにした距離でもあります。またわたしたちそれぞれを隔てる縮まることのない遠さもそこには含まれていることでしょう。
脚本家・演者・衣装・照明・撮影 ◆脚本家
増田圭祐
作家、音楽家。埼玉県生まれ。立教大学(日本文学専攻)卒業。脚本作品に『2045 Carnival Folklore』、『Blood Echo』(加藤直輝監督)がある。

◆演者
第1場 関根淳子
SPAC(静岡県舞台芸術センター)の俳優。演出家、ワークショップ講師、日本舞踊家(花柳克宮子)。東京生まれ、東京大学卒業。SPACでは『マハーバーラタ』『オセロー』『かぐや姫、霊峰に帰る』等で国内外の演劇祭に出演。
劇団音乃屋を主宰。代表作『音楽劇 羽衣』『鬼子母の愛』発達障害当事者演劇『わたし』など。今回は様々な演者の身体性とメディアアートの融合が楽しみです。

第2場 林家はな平
落語は400年の歴史の中で、色々な物が削ぎ落とされ、使う道具も扇子と手拭いというシンプルなものになった。座布団に落語家が正座をしてやるということだけで、セットは何もない。落語は想像の芸で、言葉だけで、あえて何も見せないことで、お客さんの頭の中で想像して貰う。今回、このプロジェクトで新たな表現を用いた落語が出来るということで、私自身も大変興味を持ち、「新しい落語」の誕生を目指す。

第3場 川野誠一
大分県出身、1972年生まれ。俳優・狂言師。劇団大樹を主宰し、俳優として舞台を中心に活動。また大蔵流狂言方/善竹十郎師に師事し、善竹十郎家の一員として、狂言の普及やワークショップなどを行う。狂言の謡や小舞をテキストとした声と身体のワークショップ「狂言処=う舞謡~」を主催。

第4場 Nfor Samuel (フォー  サミユエル)
カメルーン出身。ヤウンデ大学時代からプロテスト演劇に出演し、大学院時代から劇団ゴングのアートディレクターとなった。母国カメルーンの政府に抗議する演劇的活動を続き、2001年、能と狂言を勉強するために文部科学省の奨学金を得て、来日した。野村万之丞主催公演『阿国歌舞伎』や『耳無法師』などに出演し、現在立教大学外国語教育研究センター教育講師として演劇的手法を基ついた教育を行っている。

第5場
相良ゆみ
コンテンポラリーダンサー、舞踏が専門で、大野一雄、大野慶人に舞踏を学び、アルトー研究家であった及川廣信から、東洋と西洋のダンスメソッドなどを学んだ。また、2009年~2010年、英国ブルネル大学 Johannes Birringer企画 UKIYO lab はサドラーズウェルズでの公演に招聘された。

◆衣装
河相文子
紳士服オーダーの会社に勤めた後、接客から生地選び、仕立てまで行う仕立て屋として独立。それぞれの体型や暮らしに合った服を作る仕立て屋を目指している。

◆照明
伊地知新

◆記録映像制作
東北新社
担当者 ビュールク、トーヴェ(観客と共創する日本的芸術空間の歴史社会的分析 グループリーダー)
埼玉大学大学院人文社会科学研究科、准教授。博士(文学、立教大学)。専門分野は、日本近世文学および芸能史。著書に『二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎』(文学通信)などがある。

児玉幸子(副受託機関(電気通信大学)インタラクティヴ・アートと展示グループ)
アーティスト、電気通信大学准教授。筑波大学芸術学研究科修了、博士(芸術学)。漆黒の液体(磁性流体)による有機的でダイナミックな動きをテーマにした作品を発表。代表作「呼吸するカオス」、「突き出す、流れる」など。現象のデザイン、芸術創造のための道具を作ることから初めて、変化する形・色彩・空間と視覚・身体の関係性を探求。

小林貴訓(インタラクティヴ技術開発と実験 グループリーダー)
埼玉大学大学院理工学研究科、教授。博士(情報理工学、東京大学)。専門分野は、コンピュータビジョン、知能ロボティクス。各種センサによる人物行動の計測とそのインタラクティブシステムへの応用に興味を持つ。
主催 「観客と共創する芸術―光・音・身体の共振の社会学的・芸術学的・工学的研究」日本学術振興会、課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業、領域開拓プログラム(代表 山崎敬一・埼玉大学)
お問い合わせ ビュールク、トーヴェ
<btove [at] mail.saitama-u.ac.jp>([at]をアットマークに変換してください)

クリックするとPDFで表示されます

参考URL

「新竹取物語~遠隔&リアルに物語と交錯せよ!!」(「観客と共創する芸術」プロジェクト)このリンクは別ウィンドウで開きます

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