理学部 FACULTY OF SCIENCE  自然の仕組みと向き合う

「第7,8回理学部HiSEP特別セミナー」(2013.7.11, 7.12)を開催します。

埼玉大学理学部HiSEP(平成25年度文科省理数学生育成支援事業)では以下の特別セミナーを開催します。

 第7回特別セミナーでは、「加速器科学」をテーマとして、ドイツ重イオン科学研究所 (GSI)からYu.A. Litvinov氏をお招きし、加速器基礎の紹介、それから解き明かされる物理の謎と最近の成果についてお話しいただきます。

 また第8回特別セミナーでは、教育学部 小倉 康 准教授に「科学と社会と学校」の結びつきについて,その実例を含めてお話しいただきます。教員を志望する学生の皆さん、また、科学コミュニケーションに興味ある学生の皆さんにさらに高い意識を持って大学での学習を進めていただくための解説をしていただきます。

今回は特に物理・化学分野の横断的な内容と最新技術を組み込んだ加速器を主役においたセミナー、そして科学と社会との接点に踏み込み、科学を学ぶ意義の一面を学ぶセミナーを企画しました。理学部1-2年生を対象にした企画ですが、特に教育学部、工学部の皆さんにも聴講いただきたい内容です。自己研鑽の場として意欲もって、ふるってご参加下さい。

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【第7回特別セミナー】
「Modern quests in accelerator based atomic and nuclear physics」
  
講演者:ドイツ重イオン科学研究所 GSI (原子物理学部門) Yu.A. Litvinov 氏

日時: 2013年7月11日(木) 13:00-14:30

場所:埼玉大学 総合研究棟 1F シアター教室

概要:21世紀始めの今、RIビーム技術の発達により、我々は原子・原子核物理学のこれまでになく新しい、数多くの興味深い現象を目の当たりにしている。それら諸問題はドイツFAIRプロジェクト、日本の理研RIBF、中国の加速器施設、米国FRIBプロジェクト、スイスのHIE-ISOLDE加速器等の最新RI加速器実験によって解き明かされるであろう。一部の加速器施設は現在まさに建設中であり、稼働しているものは既に多くの重要な発見を生み出している。
この講義では、「何故、加速器が必要なのか?」という基本的な問いに答えるべく、着々と得られている最先端の加速器実験を紹介し、原子・原子核物理学を俯瞰する。


【第8回特別セミナー】
「科学と社会と学校をどう結びつけるか ~CSTを例に~」
  
講演者:埼玉大学教育学部 小倉 康 准教授

日時: 2013年7月12日(金) 14:40-16:10

場所:埼玉大学 総合研究棟 1F シアター教室

概要:調査結果によると,子どもたちの多くは,理科を何のために学び,それが自分の将来にどう役立つのかがわからない状況です。理科が教科書の中だけの知識にとどまらず,実社会や実生活で経験する様々な事象や新聞やテレビで話題になっている科学的な話題との関連が実感できれば,理科への学習意欲は高まります。この役割を学校の理科教員だけに任せるのではなく,科学技術の専門家や科学館・博物館,メディアも含めた社会全体で担っていく「科学コミュニケーション」としての理科教育が必要になっています。埼玉大学で実施しているCST(コア・サイエンス・ティーチャー)養成講座の一部を紹介し,これからの理科教育のあり方を一緒に考えていきたいと思います。

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