私は高校生の頃、遺伝子発現に関する授業を受けた際に塩基配列の少しの差異が病気を発症するかどうかに繋がるといった話を聞いて、ミクロなものが生命現象に直接関わっていることに感動と衝撃を受け、大学では分子生物学を学びたいと考え、埼玉大学分子生物学科へ進学しました。
大学での勉強は、今まで小中高で行ってきた受動的な勉強とは異なり、能動的な学びが必要となり、努力すれば努力した分だけ自分の知識や思考力の向上につながっていると感じます。分子生物学科では3年次後期の必修実験を各研究室で行う制度が導入されたため、より早い段階から専門的な技術、知識を学ぶことができます。現在は配属される研究室も正式に決定し、教授や先輩方のご指導のもと早期卒業研究で得た知識や技術も生かしつつ日々研究に取り組んでいます。世界でも解明されていない事柄について、自分で様々な文献を読んだり教授と話し合ったりしながら実験工程をメイキングし実験していくのは、大変ではありますがとてもやりがいを感じます。将来は、大学で学び培った生物学の知識や実験技術、論理的思考力や勤勉性を十分に生かし、社会貢献できるよう努力したいです。
理学部分子生物学科4年次
菱田 温子