saidaiseeds2016-17
99/126

埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例生体内を診て看て見せます!【最近の研究テーマ】●コレステロール濃度感知バイオプローブの開発●グルタチオン濃度感知バイオプローブの開発●粘度感知バイオプローブの開発●バイオプローブ併用によるハイスループットスクリーニングシステムの開発鈴木 美穂 准教授大学院理工学研究科 物質科学部門 物質機能領域バイオプローブ、診断、ドラッグデリバリー、DDS、蛍光、ナノ粒子、創薬、FRET、蛍光タンパク質、量子ドット、セラノスティクス、蛍光寿命キーワード複雑で巧妙なしくみで機能する生物を研究するために、生体内で起こる変化を蛍光色の変化でモニターするセンサー分子「バイオプローブ」開発をしてきた。生体内の変化を蛍光2分子間の相互作用(FRET)に変換、規格化する事で生きたまま可視化する技術である。この研究の独自性は蛍光2分子(蛍光色素、蛍光ポリマー、蛍光タンパク質、量子ドット)を異素材で組合せる事によるバイオプローブの併用性の向上である。又、正常な生体内の変動は病態では異なり、そこへ薬による治療がなされれば正常な状態に戻ってくる。この変化をモニターする事でバイオプローブを診断の道具としても機能させられる。一方生体内にバイオプローブを送り込む過程が酷似している薬物送達システム(DDS)開発も行ってきた。現在はバイオプローブ➡診断ツール(ディアノスティクス)でDDS機能による治療ツール(セラピー)なセラノスティクス様分子の開発に取り組んでいる。●バイオプローブの組合せの多様性により生体内信号伝達過程を複数同時モニター可能●バイオプローブの感知対象はタンパク質、核酸、糖、小分子、等様々に対応●新たな感知対象に向けた新規バイオプローブ作製可能●バイオプローブの使用可能波長は全可視光領域を網羅●バイオプローブ作製法や応用、計測法など複数特許化●プロテインチップ様スライドガラスへのバイオプローブのスポッティングによる検体内3種プロテアーゼ活性同時計測●生細胞内2種プロテアーゼ活性同時モニターライフ92

元のページ  ../index.html#99

このブックを見る