saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例生体内の化学反応とスピンの量子力学的挙動を探求【最近の研究テーマ】●フラビン酵素の磁場感受、応答●フラビンアデニンジヌクレオチドの光化学反応の磁場効果●ナノゲルや逆ミセル中の光化学反応の電子スピン共鳴法による観測前田 公憲 准教授大学院理工学研究科 物質科学部門 物質機能領域動物の磁気感受、スピンエレクトロニクス、スピンデバイス、化学反応、渡り鳥のコンパス、低磁場効果キーワード渡り鳥などの動物が地磁気を感じて、それにより渡りなどの行動に活かしている事が、多くの研究から明らかになっています。私たちはそのメカニズムの候補として考えられているラジカル対の化学反応と磁場を感じるメカニズムを研究しています。その事を、ラジカルという孤立した電子が持つ小さな磁石(スピン)が量子力学的に振る舞うことを基として、生物において量子力学が織りなす現象などを明らかにしようとしています。このような基礎研究は、現在注目されている、スピンエレクトロニクスなどの所謂量子デバイスへの応用や生体組織の可視化や、新しい生体モデル構築への可能性があります。●生体への電磁波や磁場の影響に関する基礎研究。●磁場と生体の概日リズムの関係のメカニズムと関連しています。●生体の研究からスピンエレクトロニクスなどの新しい量子デバイスへの応用が期待される。●極低磁場センサーや、マイクロスコープによる磁場分布の空間測定●電子スピン磁気共鳴による、スピン電子バルブなどの電子デバイスの可能性。●ラジカル対の光化学反応への磁場や電子スピン共鳴効果計測●一重項酸素など生体影響物質の発生と磁場によるコントロール〈ラジカル対理論〉〈パルス電子スピン共鳴〉高感度レーザ分光法ナノ秒パルス磁場スイッチング装置動物の磁気感受、コンパス(極小磁場を感じる分子システムのメカニズムを探る)生体分子の磁場効果と磁気共鳴ライフ88

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