saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要ドローンによる上空PM2.5や有害化学物質の情報を提供します。【最近の研究テーマ】●大気極性有機エアロゾルの化学的変質のその場での計測技術の開発●都市部空中花粉アレルゲンの放出機構解明とその変性に伴う生体増悪評価●大気バイオエアロゾルの分子性状と排出挙動を把握するその場での高速計測技術●都市部での飛散スギ花粉と黄砂の修飾影響の評価●都市部飛散浮遊花粉への大気汚染化学物質の物理・化学的複合影響に関する研究  http://park.saitama-u.ac.jp/~wang_oseiyo/王 青躍(オウ セイヨウ) 准教授大学院理工学研究科 環境科学・社会基盤部門 環境科学領域人体影響化学物質、PM2.5、PM0.5、花粉アレルゲン、環境計測、環境化学工学キーワード大気汚染は日常生活で使用している自動車や工場から排出されるガスなどに含まれる大気汚染物質(PM2.5、PM0.5)や有毒ガス、また自然現象として発生するスギ花粉(花粉アレルゲン)や黄砂、火山噴火や山火事などもその発生要因になっており、具体的な対策を施すことが必要である。例えば、住宅・生活空間における室内外の花粉粒子およびアレルゲン含有粒子の飛散挙動やPM2.5やPM0.5の鉛直分布等を把握する技術が求められており、特に、それぞれの環境動態解析から得られた環境情報と住宅・建造物の構造や気象条件と関連づけた情報提供システムの構築は大変重要です。しかし、現状では、平面的でその情報は限られている。そこで、上空など人が容易に行けない場所における、ドローン(無人航空機)を用いた低層大気観測ロボットを新規に開発することで、大気汚染物質の拡散メカニズムや汚染源の特定、汚染発生メカニズムの解明に繋げることが可能になる。また汚染発生メカニズムや拡散メカニズムが解明されれば、越境大気汚染など国境を越えた大気汚染防止対策に貢献することができる。■ 産業界へのアピールポイント県内外の企業と共同により、様々な大気観測を可能とする専用ドローンとその運用システムの開発を行い、大気汚染物質の発生、輸送、変換メカニズムの解明、動態予測などの技術を構築している。●気象条件を配慮して住宅地域における大気汚染や花粉・アレルゲンの計測や情報化システムのための分析機器設置などの共同プランニング、マーケティングなど、共同研究や事業化のお手伝いをいたします。●住宅・生活空間における室内外のPM2.5・アレルゲン等の環境情報についてのご相談をお待ちしています。●現在特許の出願準備中■ 実用化例・応用事例・活用例●ドローン搭載用上空大気サンプリング装置及び気象情報同時観測●汚染源の特定、解析●二次生成の機構解明●3次元分布とその変化データによる高精度な動態予測〈研究の概念図〉社会基盤2

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