saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例泡沫分離法による汚染水から有害金属や有機物の除去【最近の研究テーマ】●生体界面活性剤の会合体形成と可溶化●金属ナノ粒子の合成と活性酸素消去●機能性界面活性剤の開発と物性  http://park.saitama-u.ac.jp/~matsuokakei/index.html松岡 圭介 准教授教育学部 自然科学講座(理科分野)泡沫分離、界面活性剤、汚染水浄化、セシウム除去、金属除去、有機物除去キーワード日本国内で原子力発電所の廃炉が進み、中間貯蔵施設への汚染物質の保管が行われると、汚染水処理や減容化問題は避けられない課題となる。泡沫分離法とは汚染水に陰イオン性界面活性剤を添加し、エアバブリングすることで気泡界面に陰イオン界面活性剤の分子膜を形成し、正電荷をもつ金属を選択的に泡沫中に吸着させ、除去する方法である。実験室レベルであるが、5時間の実験で80%以上のmMオーダーのセシウムを水溶液中から除去できることを確かめている。その特徴として水は1%程度の減少しかなく、残液はそのまま排水できる特徴をもつ。その最適な条件を、化学的・物理的に検討し、新しい泡沫分離のシステムを確立する。●泡沫分離技術ではバブル発生の1プロセス。●泡沫分離後は濃縮された金属と界面活性剤のみを含む少量の破泡液のみ。●インク等の有機物の除去も可能。●小額費用。●放射性金属化合物の汚染水からの除去●有害金属の汚染水からの除去●有機化合物の汚染水からの除去グリーン・ナノ材料80

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