saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例安価な二酸化炭素吸収材料の実用化を目指します。【その他の研究テーマ】●温度応答性をもつ赤外線反射材料の開発(→エコハウスへの応用)●温度応答性をもつ色相変化材料の開発(→安心・安全社会の発展)●負~ゼロ熱膨張材料の開発(→安心・安全社会の発展)柳瀬 郁夫 准教授大学院理工学研究科 物質科学部門 物質基礎領域二酸化炭素分離回収、二酸化炭素排出削減、二酸化炭素有効利用キーワード近年、地球温暖化の要因の一つとされる二酸化炭素の回収技術の研究開発が進められています。化学吸着法は回収技術の一つで、その中心的な従来技術であるアミン系化合物による二酸化炭素の化学吸収法は、有機化合物ならではの揮発性、有毒性、及び腐食性等の問題を有しており、産業界において代替材料が望まれています。当研究室では、これまでにないほどの安価な原料(ナトリウム、鉄、酸素)からなる材料が、幅広い温度域において、幅広い濃度の二酸化炭素を混合ガスから分離回収できることを見出しました。現在、二酸化炭素の吸収速度の向上等、様々な改良を行なうとともに、回収した二酸化炭素の有効利用のための検討も進めています。また、本材料よりも優れた機能をもつ様々な無機化合物の探索も進めており、二酸化炭素の吸収材料の用途環境に最適な新規な材料開発を目指しています。●安価な元素のみからなる二酸化炭素吸収材料●広範囲濃度条件下における、優れた二酸化炭素分離回収能力●特開2016-3156(α-ナトリウムフェライト類の製造方法;出願人 埼玉大学)●(活用例)微量二酸化炭素除去による気体の高純度化●(活用例)工場排ガスから二酸化炭素の高効率分離回収〈二酸化炭素吸収材料〉グリーン・ナノ材料64

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