saidaiseeds2016-17
55/126

埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例人のことばと実世界のものを理解するロボットコンピュータビジョン、ヒューマンコンピュータインタラクション、サービスロボット、物体認識キーワード【最近の研究テーマ】●深層学習を用いた人物行動認識●ロボットが誘発する人の相互行為の分析とそのロボットデザインへの応用●近親者との対話を支援する高齢者の遠隔見守りシステム  http://www.cv.ics.saitama-u.ac.jp/福田 悠人 助教大学院理工学研究科 数理電子情報部門 情報領域人は様々な言葉を用いて相手に物事を伝えます。例えば、相手に何かを取るようにお願いする場面で、その物の名前を直ぐに思い出せない時などでは、「その赤いもの」や「左にあるもの」のようにその物の色や位置関係などを用いても伝えることがあります。このようなシンプルな表現は人にとっては分かり易く、簡単に伝えることができます。しかし、コンピュータにとっては曖昧であり、環境の中からその言葉が示す物を正確に認識することは難しい問題です。そのため、人のことばと実世界のものの関係をモデル化することで、人の言葉が指している物を理解するシステムを開発しています。人が用いる言葉と画像処理により記号化された「赤い」というような物の属性の関係を、哲学の学問であるオントロジーを用いて体系化し、ロボット上に実装することで人のことばを状況により理解し、人との対話により、頼んだ物を取ってきてくれるロボットへの応用を行っています。●人と共に活動するサービスロボットのあらゆる活動に対するオントロジーの利用に発展が可能●オントロジーに基づいた人の物体指示表現の体系化と理解●ロボットシステムのための深層学習を用いた物体認識技術●人と一緒に活動するロボットのタスクや認識対象の体系化と理解●ロボットの振る舞いなど、ヒューマンロボットインタラクションへの活用●人の非言語行動の認識、理解への応用〈対話を援用した物体認識〉〈人の表現のオントロジー〉情報通信技術48

元のページ  ../index.html#55

このブックを見る