saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例人と調和した移動ロボット人物追跡、移動ロボット、ヒューマンロボットインタラクションキーワード【最近の研究テーマ】●複数移動ロボットの協調移動に関する研究●BLEビーコンの電波強度を手がかりとした歩行者追跡●テレビ電話の音と映像でロボットを遠隔操作するシステム  http://www.hci.ics.saitama-u.ac.jp/小林 貴訓 准教授大学院理工学研究科 数理電子情報部門 情報領域セグウェイなどに代表される電動の個人用移動体の普及が始まっています。これらの個人用移動体の自動化や歩行者との混在を考えると、交通ルールが規定された道路における自動車の自動運転技術とは異なり、周囲の人の動きと調和して安全に移動できることが求められます。我々は、カメラやレーザ距離センサを使って人の動きを計測する技術と、自分の位置を知り目的地に向かって移動するロボット技術を保有しています。さらに、人と協調して移動するロボットシステムの実現のため、歩行者と移動体の関係を社会学の視点から分析し、人と共在する移動体の動作をデザインしています。特に、近年の少子高齢化の進行と介護士不足により負担が高まっている介護作業の支援のため、電動車いすをロボット化し、同伴者への自動追随や自律走行を可能とすることで、介護士の負担軽減や移動時のコミュニケーションを支援し、介護の質を向上するシステムの開発をめざしています。●レーザ距離計で人を追跡し、動線を計測する技術を保有している。●事前に作成した地図に基づいて自分の位置を知り、障害物を避けながら目的地まで自動走行する移動ロボット技術を保有している。●人と一緒に移動するロボットは、どう振舞うべきかのノウハウを保有している。●移動体の動き方に関して特許を複数保有している。●美術館や博物館での来場者の動線計測●歩行者グループの自動識別●同伴者と協調移動するロボット車いす●呼出し、返却を自動化した買い物カート〈図1〉〈図2〉介護士が1人で何台もの車いすを移動複数台同時移動も可能で、車いすの操作も必要なし情報通信技術47

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