saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例新薬発見の新技術!〜電子の技術で生体分子を探す〜創薬スクリーニング、電気化学センサ、二次元化学画像センサ、マイクロアレイキーワード【最近の研究テーマ】●呼気測定による疾病診断のための高感度な酵素センサ●初期火災検知のための信頼性の高い水晶振動子ガスセンサ●義肢フィッティング用のアレイ化応力センサ●新しい技術を用いた化学画像センサ(Light Addressable Amperometric Sensor)  http://www.phm.ees.saitama-u.ac.jp/home/内田 秀和 教授大学院理工学研究科 数理電子情報部門 電気電子システム領域私たちが普段気に留めないていない健康は、病気になった時に初めてありがたみに気が付きますが、その時、病気を治す薬がなかったらとても困ります。実際に治す薬が見つかっていない病気も数多くあり、今、世界中で新しい薬の探索が活発に行われています。私の研究は新薬を探す方法、技術、装置を提案するものです。分子の効き目を測定するには通常、光で測定します。これは微弱な光を測定する優秀な技術と装置があるからです。でも、光とは異なる別な測定技術と装置があれば、これまでの制約を超えて、新しい可能性を拓くことが可能になります。私の推進する技術は電池のような化学反応に伴う電気の流れを検出して分子の働きを測定するもので、光を使いにくい状況でも様々な分子を対象に測定ができます。また、数万種類にも及ぶ新薬候補の分子の中から優れた効き目を持つ分子を見つけ出すため、ロボット化された測定システムの中で使うことができます。●多数のサンプルを個別に測定するのは二次元化学画像センサの機能によるものです。従来の電圧測定に代わり、電流測定になったことで応用範囲が広くなった世界初の技術です。(特許 第4560633号(P4560633))また、マイクロアレイシステム(特許 第3978500号(P3978500))との相性が良く、創薬系のスクリーニングシステムを構築するのに適した測定技術になっています。●超高速スクリーニングのための新型マイクロアレイシステム●化学イメージングセンサによる高スループットスクリーニング〈図1  高速自動スクリーニング装置外観〉 〈図2 二次元電気化学センサの概要〉ものづくり25

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