saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例非接触でエネルギーを伝送する!非接触給電、ワイヤレス給電、電動モビリティ、EV、産業用ロボット、電気機器、パワーエレクトロニクス、電源制御キーワード【最近の研究テーマ】●電動モビリティ用走行中非接触充電システムの開発●磁束構造の異なる非接触給電トランスの共用化●大容量非接触給電トランスの開発●非接触給電コンセントの開発●産業用ロボットへの非接触給電技術の応用  http://akt.ees.saitama-u.ac.jp/金子 裕良 教授大学院理工学研究科 数理電子情報部門 電気電子システム領域非接触給電は接点不良、磨耗、火花が無く、クリーンルーム内の搬送車や、電話受話器などの家電品のバッテリー充電に用いられているエネルギー伝送技術です。原理的には空隙(ギャップ長)の大きな変圧器で、一次側コイルに交流電流を流して磁束を発生させ、これを二次側コイルに伝えて誘導起電力(電磁誘導)を発生させる仕組みです。10kHz以上の高い周波数の交流電源を用い、かつ一次側と二次側コイルに適切な共振コンデンサを接続すれば、90%以上の電力効率でエネルギー伝送が可能です。我々の研究室では共振コンデンサの接続方式による入出力電流電圧特性の比較や最大効率条件の導出等について多数の論文を発表するとともに、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、電動アシスト自転車などの電動モビリティに有効な非接触充電システムの開発に特に力を入れ、ギャップ長の変動や位置ずれに強く小型軽量な給電装置を実用化する研究を行っています。●非接触給電システム設計に役立つ様々な共振コンデンサ方式に対応した理論解析●高効率で小型化可能な非接触給電パッド(トランス形状)の開発実績●EVや電動アシスト自転車などの駐車中かつ走行中給電システムの研究開発●特許も多数出願実績あり●EV用3kW非接触充電トランスの実用化開発(NEDO助成金、2009~2011)●双方向非接触給電システム( NEジャパン・ワイヤレス・テクノロジー・アワード2013)●非接触給電式スリップリングを持つ永久磁石レス同期電動機の開発(2011~2014)●レンタル電動アシスト自転車用非接触給電トランスの開発(2014~2016)〈EV・PHEV用非接触給電システム〉〈磁束構造の共用化可能な非接触給電トランス〉ものづくり23

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