saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例真空中での電気絶縁、放電制御技術と電気機器の保護技術【最近の研究テーマ】●絶縁体上の帯電分布の測定●電極や絶縁体の各種表面処理と表面分析●ヒューズの遮断試験、溶断試験や繰り返し通電試験  http://www.epower.ees.saitama-u.ac.jp/山納 康 准教授大学院理工学研究科 数理電子情報部門 電気電子システム領域高電圧、大電流、放電、真空、ヒューズキーワード高電圧は幅広い機器や分野で利用されておりますが、これら機器の性能アップや小型化を目指したとき、思わぬ所で放電が発生して、機器を壊してしまうことがあります。そのためには電気絶縁を最適にすることで、放電を抑制したり、制御したりする必要があります。電気を絶縁するための媒体には空気をはじめとする絶縁ガスや絶縁油などがありますが、本研究室では「真空」を利用した絶縁方法を主に研究を行っています。この真空中の放電と電気絶縁に関わる基礎過程の研究や、真空が持つ優れた絶縁性能を最大限引き出すための工学的な応用研究を行っています。また、電気事故により大電流が流れたときに、機器を保護するためにヒューズが使われます。本研究室では、素早く事故電流が遮断できる高性能ヒューズの開発を行っています。●放電の発生によってお困りの方、特に真空中での絶縁方法や放電抑止法について相談にのります。●各種の高電圧試験や絶縁性能を調べる試験、ヒューズ等の大電流の遮断試験の相談も受け付けます。●本学には、高電圧・大電流の試験設備およびその専用試験室があります。●AC・DC・インパルス高電圧試験システム(図2参照、最大発生電圧は、AC:100kVrms, DC:200kV, 雷インパルス電圧:1000kV)が設置されており、各種高電圧試験を行うことが可能です。●LC共振型大電流発生装置(低圧600Vまで100kArms, 高圧7200Vまで40kArms)により遮断試験を行うことができます。●荷電粒子の加速器やX線源、電子ビーム装置などの放電抑制や耐電圧の向上●電力用開閉装置における高耐電圧化●各種機器における放電の抑制全般●様々なヒューズの各種試験(遮断試験・溶断試験・温度上昇試験など)図1 超高真空中一貫(in situ)試験装置図2 AC・DC・インパルス高電圧試験装置ものづくり22

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