saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17【最近の研究テーマ】●萌芽的美術教育の実践と普及。●鑑賞する力の深化を目指す、教育プログラムの構築と実践。●古典美術とサブカルチャーを横断的に概観するレクチャーの実施。石上 城行 准教授教育学部 芸術講座(美術分野)■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例多様なアートプロジェクトの展開による新しい文化的価値の創造アートプロジェクト、ワークショップ、パブリックアート、文化資源の活用、新しい価値観、日常生活の充実キーワード学生時代から彫刻作品の制作を続けてきたが、社会状況の変化に伴って地域社会で展開するアートプロジェクトに携わるようになってきた。私がおこなうプロジェクトの特徴は、顧みられなくなった既存の文化に着目することでそれらを「文化資源」として捉え直し、その魅力を引き出すとともに、新しい文化的価値の創出を誘引するところにある。具体的には、創作体験を基盤とする「ワークショップ」プログラムの開発と実施。地域に点在するオルタナティブ・スペース(多目的空間)を活用した「アートプロジェクト」の企画・立案と実施・運営。さらに公共空間に彫刻作品を設置する「パブリックアート」の提案と制作などを行っている。いずれの取り組みも地域に潜在する文化の力に着目し、そのポテンシャルを引き出すことに主眼を置いており、人々の生活に根差した新たな芸術文化の創造を目的としている。●主なプロジェクトの成果としては、以下の3件が挙げられるが、その外にもそれぞれのニーズに合わせた柔軟なプロジェクトを企画・実施することが可能である。●「ミュージアムコラボレーション」埼玉県立近代美術館と連携して実施している授業。大学生が美術館を訪れる子どもたちにワークショップを展開する、その事前指導を担当し、様々なプログラムの開発に従事。●「SMF(Saitama Muse Forum)」埼玉県内の多様なアーティストをつなぐプラットフォームの形成を目的としたアートプロジェクトの実施。●モニュメント「空の音を聞く」2012年に武蔵野大学有明キャンパスにパブリックアートとして設置した彫刻作品。〈ワークショップ〉〈モニュメント〉社会基盤15

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