saidaiseeds2016-17
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埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例スマートディバイスを使って、構造の地震応答と損傷が即時にわかる【最近の研究テーマ】●危機耐性と耐久性を考慮した機能分離型免制震橋●経年劣化されたゴム支承と構造物の耐震性能●ドローンを用いた橋梁点検●深層学習(人工知能)を用いた構造物の損傷認識  http://smdg.civil.saitama-u.ac.jp/dang_j.html党 紀(トウ キ) 助教大学院理工学研究科 環境科学・社会基盤部門 社会基盤創成領域地震工学、橋梁耐震、免震制震、スマートディバイス、構造地震応答、ドローン、橋梁点検、人工知能、深層学習キーワードスマートフォンやタブレットなどのスマートディバイスは、この数年間で普及し、現在日本では8千万台のスマートフォンが使われている。スマートフォンなどには加速度センサーや傾斜センサー、カメラなどが装備され、その性能もどんどん良くなっている。毎年大量の廃棄スマートフォンが生じており電子ゴミなどで環境負担となるばかりであるが、それをうまく利用すれば膨大な計測機器として使える。伝統的な地震計は、性能は良いが、制御装置、記録装置、送信装置などが必要で、コストがかかる。スマートディバイスを使えば、都市内の構造物群の地震揺れをすべて観測でき、その安全性もすぐに分かる。大地震後に、安全そうな建物はすぐに避難所として使え、使えそうな新幹線や高速道路も効率良く速やかに再開でき、みんなが帰宅できる。これによって日本は災害に強いレジリエントな国になる。●簡易で取り扱いやすい、高層ビルも、高架橋にも応用できる。●環境に優しい、古いスマートフォンでも利用でき、省電力なソーラーパネルで電源確保。●リアルタイムでシステムの状況をスマートフォンでも確認できる。多くの構造物群の揺れが地図に現れ、一目瞭然。●人工知能を活用して、使えば使うほど、構造物の損傷推定精度が上がる。●埼玉大学総合研究棟の地震観測(計測歴1年、記録6本)●東北大学災害国際研究所棟(免震構造、計測歴0.5年、記録0本)社会基盤8

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