saidaiseeds2016-17
103/126

埼玉大学研究シーズ集2016-17■ 研究概要■ 産業界へのアピールポイント■ 実用化例・応用事例・活用例生体分子の活動の可視化により薬効評価や検査薬を開発【最近の研究テーマ】●脳機能の研究●てんかんなどの脳疾患研究●蛍光分子プローブ開発●蛍光イメージング技術開発●イメージング装置開発  http://subsi.saitama-u.ac.jp/organization/nakai.html中井 淳一 教授大学院理工学研究科 連携先端重点研究部門 脳科学領域蛍光分子プローブ、蛍光イメージング、GFP、カルシウムイオン、線虫、創薬キーワード脳は外界の情報を瞬時に処理し行動に反映しますが、この脳の機能を解明することを目標に研究を行っています。また、脳に関する病気の原因に関する研究や、病気の予防や治療法の検討を行っています。特に脳の神経細胞(およびグリア細胞)の活動を可視化する研究に取り組んでいます。神経細胞やグリア細胞が活動する際には、しばしば細胞内のカルシウムイオン濃度が上昇します。細胞内のカルシウムイオン濃度が光学的に測定できれば、活動している細胞を可視化できるというわけです。そのため我々は緑色蛍光タンパク質を基にカルシウムセンサー分子G-CaMP(ジーキャンプと読む)を開発しました。G-CaMPはタンパク質でできており、設計図であるDNAを細胞に組み込むことにより細胞がG-CaMPを作りだすようになります。G-CaMPは現在世界中の大学、研究機関で広く利用されており、また創薬等に関連する企業でも利用が進んでいます。●蛍光カルシウムプローブによる創薬・産業応用●分子プローブを用いた蛍光検出技術●カルシウムイオンなどの生体分子の動態の可視化●蛍光カルシウムプローブの特許:特許登録:第3650815号、第5669080号、出願番号:特願2010-232788●レーザー顕微鏡開発(株式会社FOV、NTTアドバンストテクノロジ株式会社)●ビジュアル・サーボステージ・システム開発(株式会社ホークビジョン)●内視鏡用光学系開発(株式会社住田光学ガラス)●ヒト疾患モデル線虫を開発し、疾患研究、薬効評価、創薬研究に利用〈蛍光カルシウムセンサー(G-CaMP)の作動機構〉ライフ96

元のページ  ../index.html#103

このブックを見る