-所属部署と仕事内容について-


私の所属する財務課では、大学全体の予算管理や決算処理、不動産管理に関する事務等を担っており、その中で私は主に予算関係の業務を担当しています。 文部科学省への概算要求(~8月頃)、前年度予算の執行分析(~10月頃)、翌年度の予算編成方針・予算案の作成、全学予算委員会の開催(~3月頃)、予算配分(3・4月頃)が年間の大まかな流れです。 理事や副学長の先生方とコミュニケーションを取りながら概算要求資料を作り上げたり、第4期中期目標期間に向けて予算編成のあり方を検討したりと、予算の観点から大学を支える仕事にやりがいを感じています。



-仕事をするうえで心掛けていること-


国立大学の資金の多くは国からの運営費交付金で賄われており、社会のニーズに沿った教育研究を行い社会に貢献することも大学の重要な役割の一つです。 財務課として直接教育研究に関わることはありませんが、大学のビジョンや戦略と予算は密接に関係しているため、大学や高等教育行政を含めた社会の動向に広くアンテナを張るよう心がけています。

  

-文部科学省行政実務研修の内容と感想-


平成30年4月から1年間、行政実務研修生として文科省で勤務しました。
最初の半年間は、高等教育局私学部の学校法人経営指導室に配属され、学校法人運営調査や、運営上問題を抱える学校法人からの日常的な相談対応業務等に携わりました。 学校法人が抱える様々な問題について、理事長など経営層の生の声を聴くことができたことは、大きな刺激になりましたし、来庁した理事や学長に対して、 上司の事務官が経営上の問題点や課題について的確に指導・助言する姿を間近で見て、大学職員としてのあり方を見つめ直す機会になりました。 10月からは、高等教育局高等教育企画課に配属となり、12月までの3ヶ月間は高等教育政策室で中央教育審議会の大学分科会等の会議の運営に携わり、 最後の3ヶ月間は高等教育局の予算執行を担当しました。 大学分科会では丁度2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」 の取りまとめに向けた議論の真っただ中で、どのような考えの下で答申がまとまり、これからの高等教育に何が求められているのか、政策形成の現場で直に学ぶことができました。
また、研修中は一般の方からの問合せにも対応することが多く、大学では感じられない世間の教育行政に対する関心の高さや、教育機関に求められる責任の重さを痛感しました。 振り返るとあっという間の1年間でしたが、文科省での経験とそこでの研修生同期との繋がりは、大きな財産となりました。



-職場の雰囲気や働きやすさについて-


埼玉大学はキャンパスが1つということもあり、職員同士、先生、役員との距離が近く風通しの良い職場だと感じています。大学前のカフェに飲みに行った際に、偶然行き会った先生に美味しいウイスキーをご馳走になりながら、 教育や大学のことについて一緒にお話ししたことも良い思い出です。
また、私自身、子育てに奮闘中ですが、子育て世代の職員も多く、上司や同僚も温かく見守ってくれるため、お互いに協力して家庭と仕事のバランスをとりながら仕事のできる環境だと思います。

-受験生へのメッセージ-


大学職員というと、窓口での学生対応のイメージが強いかもしれませんが、大学職員には多様な仕事があり、色々な側面から大学を支えています。そういった意味では、様々な仕事を経験できる楽しみがあることも 大学職員の魅力だと個人的には感じています。大学職員の仕事は外からは見えづらいと思いますが、未来を担う学生を育て、学術研究を通じて社会に貢献する大学という環境を支える仕事に 少しでも興味があれば、是非飛び込んでみてください。




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