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2019年度パワーアカデミー研究助成「特別推進研究」の採択式を開催

2020/3/2

2月25日(火)、埼玉大学において2019年度パワーアカデミーの採択式を行いました。
パワーアカデミーでは、産学が共通のビジョンのもとに連携することを通して、電気工学分野の一層の発展に寄与することを目的としています。この目的を達成すべくパワーアカデミーでは、電気工学分野の研究、教育を全国的に支援するとともに、本分野の魅力や重要性に対する社会の認識を高めるPR活動を展開しています。

パワーアカデミーでは、活動の大きな柱として「産学共同研究の促進」を掲げています。これは、「パワーアカデミー研究マップ」に基づき、電力供給システムの将来、高度なエネルギー利用、経年設備のリフレッシュ・高機能化など様々な視点から、産業界の中長期的な課題を想定し、産学共同研究を促進する取り組みです。この取り組みの一環として、毎年、大学・高専等の先生方に研究助成を行っており、先駆性、独創性、革新性、実現性、発展性等の観点から、1件の「特別推進研究」と複数件の「萌芽研究」を採択しています。

今年度の「特別推進研究」には、本学大学院理工学研究科 稲田優貴助教が研究代表者を務める「アーク誘発乱流構造に着目したアーク消滅メカニズムの解明 -次世代ガス遮断器の開発に向けた新アプローチ-」が採択されました。共同研究者は金沢大学 田中康規教授、東京大学 熊田亜紀子教授、筑波大学 藤野貴康准教授、大阪大学 茂田正哉准教授です。

採択式では、パワーアカデミー事務局 杉村英市部長の挨拶に始まり、採択証授与に続き、埼玉大学 坂井理工学研究科長、東京電力ホールディングス株式会社 太田耕司課長から挨拶、採択者で研究代表者である本学稲田助教と共同研究者の東京大学 熊田教授から謝辞があり、研究紹介と質疑応答、パワーアカデミーの活動紹介、意見交換が行われました。

稲田優貴助教から今後の抱負

このたび、2019年度パワーアカデミー特別推進研究において研究代表者を務めることになりました。栄えある特別推進研究を遂行するにあたり、本研究では人的にも研究資源的にも、最強の陣容を整えることが出来ました。このような素晴らしい環境で研究を行う機会を与えて頂き、大変ありがたく、また身の引き締まる思いでございます。

現在、基幹インフラである電力システムを取り巻く情勢は、大きな転換期に差し掛かっています。世界各国の再生可能エネルギー源と直流送電システムを相互に連携させたスーパーグリッドの実現や、自然環境と調和した新しい電力機器用ガスの探索・開発などがその一例であり、電力システムの抜本的改革に向けた取り組みが世界中で精力的に行われています。これと同時に、現在“知”の限界も顕在化してきています。こうした現状を打破するためには、既成概念にとらわれない全く新しい視点から革新的な知・技術を創出することが必要不可欠です。本研究ではこの研究アプローチを体現すべく、アーク誘発乱流という完全なる新機軸に基づいて、電力システムの根幹を成すガス遮断器の飛躍的な高性能化と環境適合化に挑戦します。さらに本研究では、その成果を産官学の緊密な連携の下で洗練させ、時世の新局面を切り拓くJapan wayを国内外に力強く発信していきます。

激動の新時代を牽引する大学研究を目指し、知の基盤構築と産業・政策展開を広く推進してゆく所存でございます。

採択証書授与
(左から:パワーアカデミー 杉村部長、稲田助教、東京大学 熊田教授)

採択式参加者
(前列左から:前山教授、坂井理工学研究科長、稲田助教、東京大学 熊田教授、黒川工学部長
後列左から:浅香事務長、山納准教授、内田教授、東京電力ホールディングス(株) 太田課長)

参考URL

稲田 優貴(イナダ ユウキ)|埼玉大学研究者総覧このリンクは別ウィンドウで開きます