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SU ダイバーシティ ランチミーティング「『困難を抱える学生』をどう理解し、どのように関わるか」を開催

2019/7/15

7月4日(木)、2019年度第2回目の「SUダイバーシティ ランチミーティング(研究・教育エンパワーメント編)」を、臨床心理士の山下親子先生をお招きし、埼玉大学研究機構棟第二会議室にて開催しました。本ランチミーティングは、男女共同参画室主催・教育企画室が共催し開催したものです。今回は、様々な部署の教職員の皆様、合わせて27名(教員14名、職員13名)が集まりました。

ミーティングでは、まず山下先生からの問いかけに答える形で参加者がどのような問題を抱えているかを述べることから始まりました。各部局教員、就職支援や学生支援に携わる職員から、「長期に授業欠席する学生」「医療が必要だと思われるが病識のない学生」「発達障がいだと思われる学生」「元気がなくなってしまった学生」「学習状況が極端に悪い学生」「優秀なのに自己評価が低い学生」「被害的になる学生」の存在が挙げられ、「どのようにかかわったらよいか」「合理的配慮として大学としてすべきことの範囲」「大学の専門的な相談体制」といった問いが出されました。

次に、山下先生から青年期ひきこもりに関する調査結果や、特に大学受験を突破してきた学生における発達障がいの多様な現れ方などについて説明がなされました。さらに、こうした学生に対する理解を踏まえたうえで、対応の際の留意点として、以下の点が挙げられました。

・具体的、簡潔に伝える。
(例 『これを提出しないと、実習登録できません』といった二重否定ではなく、『実習登録のためにこれを提出してください』)
・肯定的な表現にして伝える。
(例、『あと〇単位落とすと留年だよ』ではなく、『あと〇単位で卒業できるよ』)
・視覚優位の学生には、メールやメモなど視覚情報も用いる。
・表面的な問題や表現の裏にある本人の想いを聴く。
・自主的に相談しない場合や援助を求めない場合が多いので根気強く働きかける。留年を繰り返し在籍年限ぎりぎりに相談室を訪れる学生も多い。
・困った時の複数対応の大切さ
・保護者への連絡と保護者と一緒に専門機関を受診、来談してもらう。

さらに、障害者差別解消法に基づく合理的配慮について議論がなされ、埼玉大学では学生は各学部等支援室、なんでも相談室、保健センター等につなげること、教職員の相談窓口は各部局支援室等であること、女性研究者支援の一環としてダイバーシティ相談で女性教員の相談に乗ることができることが確認されました。また、「困難を抱える学生」を抱えて困っている教職員の集まりを今後も行ってほしいという声が聴かれました。

【参加者の声(アンケート結果より)】

・普段聞くことのできない教員の方々の現状が聞けたことが非常に参考になりました。
・他大学などの取組が埼玉大学の現状だけでなく知ることができ、有効でした。
・一人で抱えていた悩みが、皆の意見が聞けて気持ちが楽になりました。困難を抱える学生はそれぞれなので細かに対応できるように、こういう機会を設けて下さい。
・自分が抱えている問題の学生とは別パターンがたくさん聞けてよかった。だがやはり解決がない(一人一人違うため)。
・同じ悩みを感じている方が多いことに慰められました。また、具体的な話し方など、とても参考になりました。でも、この場に参加されていない方々でも同じことに悩んでいる方はたくさんあると思いました。

貴重なお話をしてくださいました山下先生、そしてご参加いただきました教職員の皆様、ありがとうございました。

ランチミーティングの様子

参考URL

埼玉大学男女共同参画室Webサイトこのリンクは別ウィンドウで開きます