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第8回男女共同参画室講演会を開催しました

2017/1/26

1月17日(火)、「第8回男女共同参画室講演会」を、大阪大学大学院人間科学研究科教授の牟田和恵氏を講師に迎え、『大学におけるハラスメント防止と教職員の責務』をテーマに開催しました。当日は、教職員、学生など約60名の参加がありました。

はじめに堀田香織男女共同参画室長の挨拶があり、続いて司会の田代美江子室員(教育学部教授)より、牟田和恵氏が日本で初めてのセクハラ裁判の支援代表を務めたことなどを紹介した後、牟田氏の講演が始まりました。

今では常識となっているセクハラ防止について、「それでもセクハラが起こるのは、ハラッサー当事者や周囲の人間が、何が問題なのか、その本質を理解していないことが原因である。」と指摘されました。さらに、間違いだらけのセクハラの常識について解説がありました。

「嫌がっているのに強要するのではなく、嫌がっているのに気づかないうちにハラスメントが起きている。セクハラをするのは誰が見ても好色な悪漢というわけではない。セクハラの本質はただわいせつな行為そのものにあるのではなく、それによって学業・研究や仕事の環境が阻害され、続けられなくなることである。受け手の受け止め方が大事なのは大前提だが、だからといって一方的にセクハラと判断されるわけではない。セクハラかどうか白黒はっきりさせたがる人が多いが、たいていのセクハラはグレーに見えるものである。」といったインパクトのあるお話がありました。

そして、大学でのハラスメント対応のポイントとして、ハラスメントかどうか判断できなくても気軽に相談できる体制をつくること、被害を受けている側、困っている人、下位の者に十分配慮した公正な措置をすることがあげられました。

最後に、牟田氏は「大学の学生・構成員の多様性が増すなかで、多くの構成員によりよい環境をつくるエンパワメントとしてのハラスメント防止を実現させましょう。」と述べ、閉会となりました。

挨拶する堀田室長

田代室員による牟田和恵氏の紹介

講演する牟田和恵氏

会場の様子

【参考URL】

男女共同参画室ウェブサイトこのリンクは別ウィンドウで開きます

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