埼玉大学

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「さいたま市パーソナルモビリティ普及シンポジウム」が開催されました

2015/02/18

去る2月2日(月)、さいたま市と地域産学官共同研究拠点として本学に設置されているNeCST(埼玉次世代自動車環境関連技術イノベーション創出センター)の主催で、「さいたま市パーソナルモビリティ普及シンポジウム」が開催され、パーソナルモビリティを取り巻く環境と技術、そして将来について、講演とパネルディスカッション形式で行われました。また、同時に次世代モビリティの試乗会も開催されました。
最初に、清水勇人さいたま市長から挨拶があり、「さいたま市は、暮らしやすく活力ある都市として継続的に成長する環境未来都市の実現をめざし、平成23年に次世代自動車・スマートエネルギー特区の区域指定を受けて、重点プロジェクトの一つとして低炭素型パーソナルモビリティの普及を目指している。本シンポジウムにおいて、さいたま市におけるその取組への現状を共有し、新しいモビリティの可能性について考えていただきたい」と述べられました。次いで、佐藤勇一副学長の挨拶のあと、徳島大学の山中英生教授から「都市における中速グリーンモードの必要性と普及に向けて」と題して、本学教授でNeCST交通システム研究会主査の久保田尚教授からは「新しい2輪モビリティの可能性」と題して、それぞれ特別講演が行われました。
次に、産学官民連携・協力組織のさいたま市パーソナルモビリティ普及研究会による「『新しいモビリティ社会』を実現するイノベーションプロジェクトの取組み」の中から、芝浦工業大学古川修教授が「2輪車転倒防止システムの研究開発(ジャイロ)」について、株式会社ベルニクス代表取締役社長鈴木政太郎氏が本学と共同研究を行っている「非接触給電による2輪モビリティ駐輪システムの利便性向上」について、それぞれ発表が行われました。
続いて行われたNeCST主催の「2輪パーソナルモビリティ、その可能性と今後」をテーマとしたパネルディスカッションでは、未来に向けたモビリティに関して、2輪パーソナルモビリティを題材として、交通計画、都市計画、ITS(高度交通システム)、システム創成など多角的視点から各分野の専門家が討論を行いました。海外の事例を挙げながら、歩道を走らせるか、別な空間を作るか、またその交通ルール整備などの必要性についてそれぞれの観点から活発な意見交換が行われました。
会場には、一般の方、関連分野の企業の方々を含め約90名の参加があり、市内在住の一般の方から、「ツールドフランスを成功させたように、ルールを決めることが大切ではないか?」、関連企業の方からは「業務用電気車両から一般社会用の電気車両に生産対象をスイッチしていくにあたり、社会構造の問題を乗り越えて、利益を出していくにはどうしたらよいか?」などの質問が出され、活気あるシンポジウムとなりました。

試乗会の様子 電気自動車(Honda社製)

試乗会の様子 電気自動車(Honda社製)

電動2輪モビリティ「Kushi」と給電システムの説明を聞く清水市長

電動2輪モビリティ「Kushi」と給電システムの説明を聞く清水市長

挨拶する清水市長

挨拶する清水市長

挨拶する佐藤副学長

挨拶する佐藤副学長

講演する山中教授

講演する山中教授

講演する久保田教授

講演する久保田教授

講演する鈴木代表取締役社長

講演する鈴木代表取締役社長

講演する古川教授

講演する古川教授

会場の様子

会場の様子

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

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