【埼大生による訪問レポート】卒業生訪問/テイ・エス　テック株式会社

2014/09/17

埼玉大学では、自分の夢にチャレンジする元気な学生を育てることや、卒業生と大学とのリレーションをより緊密にして行くことを目的として、「埼大生による経営者インタビュー」や「埼大生による先輩訪問」など、埼大生による企業訪問の取組みを行っています。
学生が、各界でご活躍されている経営者や卒業生を訪問してインタビューを行い、感想や他の学生に伝えたいことなど、学生がレポートを作成して発表していきます。

1．訪問先
テイ・エス テック株式会社（英文表示：TS TECH CO.,LTD.）
人事部長　　　　　　　　　　　　　　　　原田　哲也　様
人事部人材開発課採用係長　　　　尾﨑　智哉　様
人事部人材開発課採用係　　　　　 早川　 陽　　様　（埼玉大学　教養学部　平成25年卒業）

(1)事業内容　―安全・快適な自動車用シートをグローバルに供給―
テイ・エス テックは、四輪車・二輪車用シート、ドアトリムなど自動車内装品を手掛ける総合部品メーカーである。早くから海外進出を果たした同社は、世界13か国に拠点を有し、世界中のお客様に安全で快適なシートを提供している。
現在、同社では「グローバル・スピード・チャレンジ・コミュニケーション」を合言葉に、世界各地のニーズにいち早く応えるため、従来から取り組む開発技術の進化はもちろんだが、世界生産力・開発力の向上にも注力している。また、新規顧客開拓にも積極的に取り組み、フォルクスワーゲンとの新規ビジネス受注に成功した。世界中のお客様に安全・快適な製品を提供するため、確かな技術力で更なる発展を目指している。

(2)理念　―「人材重視」「喜ばれる企業」―
テイ・エス テックでは「人材重視」「喜ばれる企業」の二つを理念に掲げている。「人こそ企業の決め手」と考え、「人を大切にする経営」のもと、世界の自動車内装品のシステムサプライヤーとして自立し、社会と融合してすべてのステークホルダー（※）に「喜ばれる企業」となることを使命と考えている。これらの理念は、製品をはじめ事業活動、人材育成、福利厚生など様々な面に表れている。
※ステークホルダー：企業活動に関わりを持つすべての人たち
（取引先、顧客、株主、地域社会、社員、社員の家族など・・・）

(3)取組み　―存在を期待される企業を目指して―
テイ・エス テックは、多くのユーザーに喜んでいただける製品づくりを目指して、安全・環境・魅力という3つの軸から研究・開発を進めている。
その中でも、「安全」に関しては、人命に関わるものとして、厳しい基準が設けられている。安全を追い求める取組みの一つに、栃木県の同社セイフティテクニカルセンターでの試験がある。そこでは、高度な衝突安全試験を可能にする「ダイナミック試験機」などの最新鋭設備をいち早く導入し、試験結果を高度な評価・解析技術で検証している。
現在、独自の研究開発とともに、社会の多くの方々と“座る”に関する想いを共有するイベント「“座”フォーラム」を開催するなど、座ることの新しい魅力、未来の可能性を探求し、今までにない価値を創造している。

2．訪問学生
佐々木　航平　　経済学部3年
宿　本　 楽　　　 経済学部1年
中　村　和輝　　 教養学部4年
小　山　里実　　 教養学部3年

3．学生所感
・今回の企業訪問でグローバルに展開する会社テイ・エス テックが、事業拡大の中でも社員を大切にしていることにとても驚いた。
・研修制度などをしっかりと整え、社員のつながりを大切にすることが企業の成長へつながっていることがわかった。企業訪問で、ホームページやパンフレットからはわからない、会社の雰囲気や考え方を少し見ることが出来たのが、一番良かったと思う。（教養学部3年　小山里実）

・設立当初からのこだわりと、時代の流れに添ったグローバル化への対応の速さが、競争の激化している自動車部品メーカーの中で淘汰されない大きな理由だと感じました。その背景には充実した手厚い研修や、訓練といった企業の並々ならぬ努力を感じました。
・パンフレットからでは読み取れないグローバル企業としての熱意を感じることができ、とても貴重な経験となりました。
・グローバル人材とは何かという問いに対して、それぞれが自分なりの答えを見つけ出すことが大切だとおっしゃっていたのがとても印象的で、自分にとってのグローバル人材とは何なのか、これをきっかけに今後深く考えていくべきだと思いました。（教養学部1年　宿本　楽）

・今回インタビューにおいて適応力の大切さを学びました。テイエス テック株式会社においては海外展開をしており、「在勤中に一度は海外赴任するのではないか」とのことで、新たな地での適応というものは特に重要なのではないかと感じました。
・大学卒業後は新たな環境の中で活動することになるので、在学中に私自身も新たな環境に素早く順応できる力というものを身につけたいです。（経済学部3年　佐々木航平）

・社員どうしの会話、雰囲気を観察させていただいた中で、“人”が魅力の会社であり、今後の成長の基礎として“人材”を最重要視している社風を改めて感じました。
・テイ・エス テックがグローバルに展開していく上で必要とされる「グローバル人材」について色々とお話を聞かせて頂き、その中でも「一つの枠に捉われず可能性を追求していく力が必要」ということに対して、大きな強みがあると確信しました。来年4月からお世話になりますが、どんな壁も乗り越えていけるようなタフな人間となり、入社後はチームや会社全体の課題達成に貢献出来るよう、全力で努力させていただきます。（教養学部4年　中村和輝）