埼玉大学

2014年度ニュース一覧

埼玉県「先端産業創造プロジェクト」に埼玉大学が参画します

2014/05/16

本学は埼玉県との間で、相互の密接な協力と連携により、活力のある個性豊かな地域社会の形成・発展に寄与することを目的とした協定を、平成19年に締結しました。
この度本学は、この協定に基づき、今年度より埼玉県が展開する、先端的な研究成果と中小企業の優れた技術を融合させて新たな成長産業を創り出す「先端産業創造プロジェクト」に参画し、地域企業、他大学・研究機関との連携による研究開発プロジェクトを5月15日よりスタートさせます。
このため、本学研究機構オープンイノベーションセンター内に「プロジェクト推進部門」を新たに置き、次のプロジェクトを推進いたします。

1 次世代有機太陽電池の研究開発 【新エネルギー分野】
(1)研究開発内容
a. 塗布型有機薄膜太陽電池の開発
ウエットプロセスの特徴を活かした静電塗布法という成膜技術を応用し、軽量薄型で応用性の高い薄膜太陽電池の
開発。
b. ハイブリット型有機太陽電池の開発
シリコン基板に均一に有機膜を塗布できる成膜技術により、発電(変換)効率の高い新たな太陽電池の開発。
c. 太陽電池用有機電子材料の開発
塗布用の有機材料の開発や吸光、電荷分離、導電化するための材料の最適化配分技術を開発することにより、
太陽電池の軽量化・フレキシブル化・低コスト化を目指す。
(2)波及効果
開発した新型太陽電池を住宅の屋根、外壁、窓ガラスなどに設置するとともに、携帯機器や医療、環境センサーなど
への活用や、塗布技術の波及領域の拡大が期待される。

2 生活支援ロボットの研究開発 【先端ロボット分野】
(1)研究開発内容
a. コミュニケーション支援ロボットの開発
被介護者との緊密なコミュニケーションを介護者の負担を減らしながら実現できるように、画像通信技術と
組み合わせたコミュニケーション支援ロボットの開発。
b. ロボット車いすの開発
通路や障害物等の認識技術や搭乗者や同伴者の位置、姿勢などの計測技術により、搭乗者と一緒に
自動かつ安全に移動できるロボット車いすを開発。
c. リハビリ支援ロボットの開発
運動能力・訓練効果の数値化・可視化技術により、リハビリ効果が見える化できるリハビリ支援ロボットの開発。
(2)波及効果
開発したロボットの介護施設、リハビリ施設、病院などへの導入を進め、被介護者の生活の質の向上や介護環境の
改善が期待される。

3 感染症及びがんの早期検出薬・診断薬の研究開発 【ライフサイエンス分野】
(1)研究開発内容
a. 新興・再興感染症検出薬・診断薬の開発
病原体検出時に蛍光分子が発光する技術を活用して、O157、黄色ブドウ球菌、ノロウィルスなど早期発見、
診断ができる検出薬、診断薬の開発。
b. がん検出薬・診断薬の開発
がんマーカーに特異的に結合する次世代抗体分子の開発を通じ、がんの早期発見と早期診断につながる
がん細胞の検出薬、診断薬の開発。
(2)波及効果
開発した検出薬、診断薬の病院、福祉施設などへの導入を進め、感染症やがんの更なる早期発見と早期診断
が期待される。

●お問い合わせ先
研究開発の内容について
国立大学法人 埼玉大学 研究機構オープンイノベーションセンター 綿貫、大澤、橋本
電 話 048-714-2038
FAX 048-858-9419

研究開発プロジェクトについて
埼玉県 産業労働部 産業支援課 先端産業担当 関根、宮田、川嶋
電 話 048-830-3737
FAX 048-830-4813

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