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地圏科学研究センター > 年報 > 第7巻
3 プロジェクト研究 III 報告
東南アジア地域の大学との地圏環境に関する共同研究と高等工学教育支援
3.1 プロジェクト研究の目的
地圏科学研究センターの設立目的の一つに国際協力があり、国際的な地圏環境研究の拠
点になることを目指して東南アジア地域の大学との共同研究を推進やそれらの大学への高
等工学教育支援を継続して行っている。さらに、そのために必要なネットワーク化や国際
的なプロジェクトにも積極的に参加している。その対象地域は東南アジアと西アジア地域
である。具体的な研究テーマとその目的はつぎのとおりである。
(1) 地圏科学に関する国際共同研究の実施 アジア地域の地盤特性、地下水資源開発・管理
システムに関する研究、廃棄物処分場周辺の地下水のモニタリングや地盤・地下水汚
染の拡大機構とその対策技術の開発、地すべり・斜面崩壊・落石などの地域特性と防
止対策、都市の耐震性向上などに関する共同研究の推進することである。
(2) 国際高等工学教育の支援 交流協定の締結大学とのセミナー開催、将来の協定締結を計
画している大学や東ティモール大学等で特別講義や教育・研究指導、また教官や学生
を本学に受け入れて教育するなど、高等教育の支援を行い、教育・研究のレベルアッ
プを図るとともに技術移転を行って、今後の研究推進に寄与することを目的として
いる。
(3) 国際遠隔講義・会議ネットワークの構築 埼玉大学全体の国際交流強化計画と連動し
て、交流協定を締結しているタイのタマサート大学、スリランカのモラトゥワ大学、
JICA プロジェクトの東ティモール国立大学等との間で国際遠隔講義・会議を行い、
ネットワークの構築を目指している。
(4) JICAプロジェクト等への協力 地圏環境問題、高等工学教育支援などに関する JICA
プロジェクトなどの国家的な東南アジア、南アジア支援スキームに積極的に参加し、
高等教育支援、共同研究の推進、新たな地圏科学問題点の発掘などを目的として、国
際協力を行う。
3.2 プロジェクトの進捗状況と実施概要
本プロジェクトは前述の 4 つのテーマからなり、これらのテーマについてこれまでの実
施してきた内容と進行状況と実施概要、およびプロジェクト担当者と研究課題は下表のと
おりである。
本センターのプロジェクト研究は、原則として 7 年計画としているので、一部のテーマ
は本年度で終了するものもある。しかし、国際協力・支援の本プロジェクトは、対象とす
る国・大学などの事情やわが国の支援計画の中で対応しなければならないので、計画のと
おりに実施できないことが多い。以下、代表的なテーマの概要について記す。
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