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2022/01/13

資本主義経済に必要不可欠な監査と会計のスペシャリスト、公認会計士になるために

難関国家資格、公認会計士試験に経済学部澤井ゼミの学生3名が合格!

Profile

(左から)

黒川 晃さん
経済学部 メジャー法と公共政策 4年

渡辺玲奈さん
経済学部 メジャー経営イノベーション 4年

小山智弘さん
経済学部 メジャー経営イノベーション 4年

監査・会計の専門家として、企業や組織の「監査証明」「会計」「税務」「コンサルティング」業務を行う公認会計士になるには、まず国家試験である公認会計士試験に合格しなければなりません。公認会計士試験は、司法試験などと共に難関国家資格試験の1つに数えられますが、2020年度と2021年度には本学の学生も合格しています。今回は公認会計士試験に合格した経済学部の学生3名に試験勉強のことや将来の目標について話を聞きました。

簿記講座でビジネスに直結する会計の面白さを知り、公認会計士試験にチャレンジ!

公認会計士試験は、例年12月と5月に行われる1次試験(短答式試験)と8月に行われる2次試験(論文式試験)で構成され、1次試験合格者は、2次試験を受けるチャンスが3回与えられる仕組みになっています。

今回、話を聞いた3人の内、黒川さんと渡辺さんは、大学1年生の後半から勉強を始め、3年生で試験を突破。小山さんは、2年生次に勉強をスタートし、4年生の時に合格。勉強開始時期は異なりますが、3名とも1次試験、2次試験ともに1度の受験でパスしているのです。

そんな3人が公認会計士試験を目指したのは、いずれも大学1年生の時に、学内で受験予備校の講師の指導が受けられる簿記講座に参加したことがきっかけでした。「簿記に触れ、実務的な会計の面白さに気づいた」(小山さん)のだといいます。

公認会計士試験は、各種国家資格試験の中でも、学習範囲が広く、合格までには膨大な勉強時間が必要なことが知られています。そのため、3人とも2年に渡り、受験予備校に週3回通いながら、勉強を続けてきたといいます。

「勉強は、基本的に予備校の講義や教材を中心に進めました。大学の勉強もある中で、効率的に勉強を行うために工夫したのは、学習管理。勉強を習慣づけるために予定や記録を毎日つけたのです。また記録することは、科目によって進捗状況のムラをなくすことにつながったとも思います。ただコロナ禍で、大学にも予備校にも行けず、自宅学習だけになった際には、習慣づけたリズムが崩れてしまい勉強を進めるのに少し苦労しました」

黒川さんは、試験勉強で工夫したことをこう振り返りますが、小山さんも「学習記録をつけることは欠かさなかった」と話します。 一方、渡辺さんは「記録をつけることが苦手だったので、あまり記録はつけませんでした。その代わり、苦手科目については予備校の講義の進行に沿って行う予習や復習とは別に、毎日必ず勉強することで、克服しました」とのこと。

工夫の仕方は人それぞれですが、いずれにせよ公認会計士試験をパスするためには膨大な知識量が必要。そのため「勉強を習慣づけて、必要な知識を確実にインプットしていくことが重要なことは言うまでもありません。

なお、試験合格は公認会計士になるための第一関門。公認会計士を名乗るためには、実務補助経験などいくつかの登録要件を満たさなければならないのです。

3人とも、大学卒業後は、監査法人に就職し、実務経験を積みながら、公認会計士を目指すことが決まっていますが、黒川さんと渡辺さんは、試験合格後の2020年3月からすでに監査法人で非常勤職員として勤務しています。

「繁忙期以外は、週に1回の頻度で働いていますが、非常勤であろうと、取り扱う情報は顧客企業の機密情報です。ですので、学生気分のままでは仕事はできません。自然と気が引き締まりますね」とは渡辺さんの弁。実務に携わることで、公認会計士の仕事に対する意識も少しずつ変わってきているようです。

埼玉大学の講義内容やゼミでの学びが試験突破に貢献?

黒川さん、渡辺さん、小山さんの3人は、経済学部の澤井康毅准教授のゼミに所属していますが、大学の講義やゼミの学びで、試験勉強に役に立ったことについて訊ねると、黒川さんから次のような答えが返ってきました。

「ゼミでは疑問や不明点に対して、自分なりの仮説を立てて、調べて、結論を導くプロセスで研究を行ってきましたが、このスキルは試験勉強する上でも役に立ったと思います。わからないことをそのままにせず、自己解決することも必要ですから――。また、澤井先生自身、公認会計士試験に合格した経験があるので、受験生ならではの悩みの相談にものってもらえて、とても心強かったです」

また「企業法」や「監査論」など、公認会計士の試験科目と関係のある大学の講義を受けて「学術的な視点で法律や理論を捉えることで、実務的な内容中心で、どちらかというと暗記が求められる試験科目の理解が深まったのは助かりました」と3人は口を揃えます。

さて、3人は将来どのような公認会計士を目指しているのでしょうか? 目標とする公認会計士像を聞いてみたところ――

「監査や会計だけでなく、企業の合併・買収に関して助言するM&Aアドバイザリー業務など、企業の経営基盤強化に資するアドバイスができる公認会計士になりたいと考えています。だからこそ、監査や会計以外にも、マーケティングやITなど様々な分野についての知識や知見を深め、幅広い視点で物事をみれるようになりたいです」(小山さん)

「直近では、上場を目指す企業の支援に携わりたいと考えています。将来的にはアドバイザリー業務や経営コンサルティング業務を通じて、顧客企業の成長に貢献するような仕事がしたいです」(渡辺さん)

「僕は二人とは逆で、どちらかというと専門性を高めたいと考えています。特に興味があるのは、自治体や独立行政法人など、一般企業より公平性が求められる公共的な機関の監査。将来、そのような仕事をするために必要となる専門的な知識を身につけていきたいです」(黒川さん)
――と、それぞれ回答してくれました。

公認会計士試験に合格するには並々ならぬ努力が必要です。しかし、努力によって、得られるものは決して小さなものではありません。

もし少しでも公認会計士という仕事に興味があるのなら、一度、受験することを前向きに検討してみてはいかがでしょうか? 「どうせ自分には無理だろう」と諦めているのなら猶更おすすめします。何を成し遂げるにも、自分に制限をかけないことが重要ですから――。

試験勉強に使用した思い出の品–テキストは積み重ねると2メートル以上の高さになるそう

 

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