埼玉大学工学部学長 水野毅 ご挨拶

 ご挨拶

Engineering for the Next Era

過去に学び、現在を直視し、
未来を見通す力を身につけた科学技術者に羽ばたこう!

 埼玉大学工学部では、現代社会が遭遇する諸課題を科学技術の立場から解決し、未来の幸福な社会の構築に貢献できる、世界に羽ばたく科学技術者・研究者の育成を目指しています。

 新たな価値の創造には、三つの観点が重要になります。一つ目は過去から学ぶこと。工学に限らず「古典」すなわち、先人たちの努力によって人類が脈々と築き上げてきた英知の結晶をしっかりと学ぶことが大切です。温故知新。「古典」を知らずして「創造」はあり得ません。二つ目は透徹した目で未来を見据えること。そのために、世界の最先端で今何が問題とされ、今後何が課題になり、それにどのように取り組もうとしているのかを学ぶことが大切です。これら二つの目標を達成するために、工学部の各学科においては、それぞれの専門分野に関する古典から最先端に至る知識や技術を体系的に学ぶことができる教育カリキュラムを実施しています。

 大切な観点の三つ目は、目標を達成するために仲間と協調して取り組む姿勢を身につけることです。工学に解決が期待されている課題は益々巨大化・複雑化してきており、専門分野に関わる知識や能力だけでは十分ではないケースも増えてきています。理工系の他の分野の仲間と協調した取組が求められる場合もありますし、ときには、文系の仲間とチームを組んで互いの専門性を活かしつつ一つの目標に向かわなければならない場合もあります。工学部では「イノベーション人材育成ブログラム」を学科横断型で実施し、様々な立場の仲間たちと協調して課題解決に取り組める柔軟性の高い科学技術者の育成に努めています。「イノベーション人材育成プログラム」は今年度より大学院理工学研究科博士前期課程(修士課程)に拡張されました。大学院進学を念頭に置き、学部4年・修士2年の計6年を一貫した学びを通して深い専門性と高い実践力の修得を目指す皆さんの期待にも応えます。

 幅広い教養とグローバルな視点で直面する現代的課題の本質を見抜き、未来志向の柔軟な発想で課題解決に当たれる見識・専門性・創造性・主体性・協調性に富んだ科学技術者を目指して、私たちとともに学びましょう。 

沿革

HISTORY

学部の設置

大学院の設置

昭和38年(1963)

機械工学科
電機工学科

昭和39年(1964)

応用化学科

昭和40年(1965)

建設基礎工学科

昭和42年(1967)

機械第2学科

昭和47年(1972)

電子工学科
工学研究科(修士課程)
機械工学専攻
電気工学専攻
応用化学専攻
建設基礎工学専攻
機械工学第2専攻

昭和50年(1975)

環境化学工学科

昭和53年(1978)

建設工学科
電子工学専攻
環境化学工学専攻
建設工学専攻

昭和63年(1988)

情報工学科

平成元年(1989)

学科改組
大学院理工学研究科
博士前期課程
博士後期課程

平成4年(1992)

電気電子工学科
応用化学科
機能材料工学科
情報工学専攻

平成5年(1993)

機械工学科
建設工学科

平成7年(1995)

電気電子システム工学科
情報システム工学科
環境制御工学専攻

平成8年(1996)

機能材料工学専攻
電気電子工学専攻
(電気工学専攻と電子工学専攻を改組)
応用化学専攻
(応用化学専攻と環境化学工学専攻を改組)

平成9年(1997)

機械工学専攻
(機械工学専攻と機械工学第二専攻を改組)
建設工学専攻
(建設工学専攻と建設基礎工学専攻を改組)

平成11年(1999)

電気電子システム工学専攻
情報システム工学専攻

平成18年(2006)

大学院の設置
教員組織(研究部)と
教育組織(教育部)の分離
理工学研究科を
6専攻に全面改組
機械科学系専攻
数理電子情報系専攻
化学系専攻
物理機能系専攻
環境システム工学系専攻
生命科学系専攻

平成20年(2008)

環境共生学科