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教育研究情報

理工学研究科の修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

理工学研究科博士前期課程の修了認定・学位授与の方針

 博士前期課程においては、所定の教育課程を修め、所属する専門教育プログラム、すなわち分子生物学、生体制御学、物理学、基礎化学、応用化学、数学、電気電子物理工学、情報工学、機械科学、環境社会基盤国際、地球環境における科学技術の応用と融合、のいずれかで専門知識を基に研究を行い、専攻・専門教育プログラムごとに求められている能力を獲得し、資質を涵養した者に修士(理学)又は修士(工学)の学位を授与する。

生命科学専攻
 本専攻は、分子生物学プログラム、生体制御学プログラムの2つのプログラムで構成されており、修了後に生命科学分野において、教育・研究・技術開発に活躍しうる人材を育てるためのカリキュラムを設計している。これらの2つのプログラムは独立したものでなく、専攻共通科目を通じて有機的に結びついており、隣接する分野における学術的な関連性を含めて広く学ぶことを可能としている。一方で、それぞれのプログラム以外から履修できる科目数を制限し、各プログラムからの履修単位数を20以上とすることで高い専門性を担保する。以上のカリキュラムにより、それぞれのプログラムにおける高度な専門性と、隣接する関連分野の幅広い見識を修得し、社会の諸分野の発展に寄与する能力を涵養した者に修士(理学)を授与する。
 各プログラムのディプロマ・ポリシーは以下のとおりである。

・分子生物学プログラム
 分子生物学プログラムでは、所定の教育課程を修め、分子生物学に関する専門知識をもとに独創的な研究を行うことで、国際性を身につけた研究者や技術者、教育者として、食料・環境・医療など社会が抱える諸問題に取り組み、成果を挙げることのできる能力を獲得し資質を涵養した者に修士(理学)の学位を授与する。

・生体制御学プログラム
 生体制御学プログラムでは、細胞レベルから個体レベルにわたる生体の制御機構に関する基礎学問を修め、動物・植物・菌類などを用いた生命の連続性及び生理現象の恒常性に関する先端的な研究を進めるための専門技術を修得することで、国際的に活躍する研究者や高度専門職業人として、生命科学や健康福祉、生物資源の活用などに関わる諸分野の発展に貢献できる資質を涵養した者に修士(理学)の学位を授与する。

物質科学専攻
 本専攻は、物理学プログラム、基礎化学プログラム、応用化学プログラムの3つのプログラムで構成されている。修了後に物質科学を基盤とする分野において教育・研究・技術開発に活躍しうる人材を育てるためのカリキュラムを設計している。それらは独立しつつも、専攻共通科目を通じて有機的に結びついており、それにより隣接する分野における学術的な関連性を学ぶ。一方で、それぞれのプログラム以外から履修できる科目数を制限し、各プログラムからの履修単位数を24以上とすることで高い専門性を担保する。以上のカリキュラムにより、それぞれのプログラムにおける高度な専門性と、隣接する関連分野の幅広い見識を修得し、社会の諸分野の発展に寄与する能力を涵養した者に修士(理学)又は修士(工学)を授与する。
 各プログラムのディプロマ・ポリシーは以下のとおりである。

・物理学プログラム
 物理学プログラムでは、自然界の多岐にわたる現象をその根源から解明する物理学分野において、学士課程(理学部物理学科)と博士前期課程(物理学プログラム)を通した体系化されたカリキュラムに基づいた高度専門教育を実施し、基盤的学問の素養と幅広い視野を持つ、国際社会で活躍できる先端物質科学技術領域における専門家としての能力を獲得し資質を涵養した者に修士(理学)の学位を授与する。

・基礎化学プログラム
 基礎化学プログラムでは、学士課程における基礎教育を基盤とし、主に分子を対象とした、自然の諸現象の普遍的な法則や基本原理の解明に関する研究活動を通じて課題探究能力及び問題解決能力を高め、基礎化学に関する専門知識と実験技術を有し、自然科学における「化学」の役割を理解しながら幅広い視野に基づいて未知なる事象を解明することを可能にする総合的判断力を獲得し資質を涵養した者に修士(理学)の学位を授与する。

・応用化学プログラム
 応用化学プログラムでは、我が国の産業界の中核を担う化学技術者・研究者を養成する。応用化学は人間社会の持続可能な発展に必要不可欠であり、本プログラムは工学部応用化学科における専門教育との一貫性を重視し応用化学の体系的な教育を行う。その教育内容には、新規機能性材料の創製、先端的解析技術の開発、先進的物質循環制御系の構築などの様々な工学的創造に必須となる広範な知識と技能の全てが含まれる。本プログラムは、所定の単位数を修得し、応用化学を基盤とした論理的思考により製品開発や社会問題解決に実践的に貢献する能力を獲得し資質を涵養した者に修士(工学)の学位を授与する。

数理電子情報専攻
 本専攻は、数学プログラム、電気電子物理工学プログラム、情報工学プログラムの3つのプログラムで構成されている。専攻として修了後に数理電子情報部門において、教育・研究・技術開発に活躍しうる人材を育てるためのカリキュラムを設計している。それらは独立しつつも、専攻共通科目を通じて有機的に結びついており、それにより、隣接する分野における学術的な関連性を学ぶ。一方で、それぞれのプログラム以外から履修できる科目数を制限し、各プログラムからの履修単位数を24以上とすることで高い専門性を担保する。以上のカリキュラムにより、それぞれのプログラムにおける高度な専門性と、隣接する関連分野の幅広い見識を修得し、社会の諸分野の発展に寄与する能力を涵養した者に修士(理学)又は修士(工学)を授与する。
 各プログラムのディプロマ・ポリシーは以下のとおりである。

・数学プログラム
 数学プログラムでは、学部教育で修得した基礎学力、論理的思考力、応用力を伸ばし、専門性の高い数学的知識を修得することを第一の目的とする。第二の目的は、最先端の研究に寄与できる能力の獲得である。更に、課程修了後に教育及び社会の諸分野で活躍できる資質、または、博士後期課程に進学し研究者を目指す資質を養う事が最終目的である。以上の能力を獲得し資質を涵養した者に修士(理学)の学位を授与する。

・電気電子物理工学プログラム
 電気電子物理工学プログラムでは、所定の教育課程を修め、研究活動を通して、電気・電子・光・情報通信・材料デバイス技術分野における最先端の知見を含む専門知識と論理的思考能力、技術者・研究者として社会性、コミュニケーション能力を獲得し資質を涵養した者に修士(工学)の学位を授与する。

・情報工学プログラム
 情報工学プログラムでは、情報工学に関する幅広く豊かな識見、コミュニケーション能力、情報技術者として社会的責任を自覚しかつ指導的役割を果たす能力、そして、情報工学に関わる研究分野での高度な知識と能力を獲得し資質を涵養した者に修士(工学)の学位を授与する。

機械科学専攻
・機械科学プログラム
 機械工学分野は工学の基軸をなしており、他の工学分野とも有機的に結びつき、共に進展することが求められている。そのため、本プログラムでは、生産性の高度化及び高効率化を実現するとともに、人間と機械が共存する豊かな社会基盤を創造するため、工学の中核をなす優れた人材を育成することを目的としている。このような人材育成方針(目的)を鑑み、工学部機械工学・システムデザイン学科における教育研究をさらに発展させることにより、以下の能力を獲得し、これらの資質を涵養した者に修士(工学)の学位を授与する。
 1. 機械工学に関するさらなる教育及び研究活動をとおして、先端的な専門知識の獲得ができており、職業倫理を理解することができる。
 2. 社会に対して果たすべき役割について認識できており、研究活動をとおして課題を解決することができる。
 3. 機械工学分野における技術的な内容に関して、他の工学分野の技術者ともコミュニケーションすることができる。

 環境社会基盤専攻
・環境社会基盤国際プログラム
 環境社会基盤国際プログラムでは、修了に必要な履修単位数のうち、24以上を本プログラムから履修することで高い専門性を担保する。そのうえで、自然環境の変化を的確に捉え、社会における役割を理解し、長期的かつ国際的な視野を持って課題に対処し、幅広く高機能化する社会基盤の各専門知識を修得し応用できる能力と自らの考えを論理的に表現できる能力を獲得し素養を涵養した者に修士(工学)の学位を授与する。

専攻共通
・地球環境における科学技術の応用と融合プログラム(融合教育プログラム)
 融合教育プログラムでは、自然資源の持続可能な管理と効率的な利用、国際的な枠組みに従った製品ライフサイクルによる化学物質の管理と大気・水・土壌への放出の削減、再生利用による廃棄物の削減、植物資源の管理・分子育種・栽培技術及び生産システムに関する持続可能な開発、及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識などSDGsに掲げられている開発目標に密接に関連する世界規模の課題に対して、文理融合教育による講義と個々の専門分野の研究活動を通して高い専門性と幅広い知識を修得、資質を涵養した者に、その研究活動の専門性(履修した特別研究を開講しているプログラム:学生は5専攻のいずれかに所属し、特別研究は専攻ごとに指定する専門教育プログラムの特別研究を履修する)に応じて修士(理学)又は修士(工学)の学位を授与する。

特別教育プログラム(プログラム修了認定基準)
・6年一貫型イノベーション人材育成プログラム
 各専門教育プログラムにおける高度な専門知識の修得に加えて、現代の解決すべき社会的課題に対して科学的分析と理解及びそれらに基づいた課題解決方法の設計・デザイン、種々の技術の統合・システム化による社会実装までを実現しうる幅広い実践的能力を修得した者にプログラム修了証を授与する。

・データサイエンティストとしての素養を備えた理工系人材育成プログラム
 各専門教育プログラムにおける高度な専門知識の修得に加えて、膨大なデータから有用な情報を抽出し、さらにデータに内在する本質的構造を見極めて数理的思考に基づいた解析により、新たな価値を生み出すことが可能な実践的能力を修得した者にプログラム修了証を授与する。

・6年一貫型ハイグレード理数教育プログラム(HiSEP-6)
 各専門教育プログラムにおける高度な専門知識の修得に加えて、理数分野で特に高い研究意欲を有し基礎学力を備えた「研究者の芽」を育てる目的で理学部において実施されている「ハイグレード理数教育プログラム(HiSEP)」において培った基礎学力を土台に、高い専門性と応用力を養い、「研究者の芽」を発芽させる本プログラムを通じて、以下の4点を修得した者にプログラム修了証を授与する。
 1. 理学に関わる広い見識と研究面での企画・実施・解析能力の獲得
 2. 研究遂行及びに公表に必要な国際性と社会性
 3. 研究における特殊性と独創性
 4. 研究倫理の遵守

博士後期課程の修了認定・学位授与の方針

 博士後期課程においては、所定の教育課程を修め、教育目的に照らして所属するコースごとに求められる能力・資質を獲得し、それぞれの専門領域について、学問上の重要な発見や革新的な学理を構築する研究成果を挙げた者に博士(理学)、科学技術の分野において画期的な進歩となる研究成果を挙げた者に博士(工学)、上記において学際的な研究成果を挙げた者に博士(学術)の学位を授与する。

教育目的
 博士後期課程においては、前期課程までに培ってきた基礎から応用にわたる学力をもとに、専門分野の深い知識と洞察力、絶えず自己研鑽を行う能力、基礎分野や関連分野への理解とこれらを柔軟に応用できる能力を磨くことを通して、次のような人材を育成することを教育目的とする。
(1)学問の潮流や新しい社会と産業の動向に対応できる広範な知識を有し、学問の新領域又は新技術・新産業を創出することのできる独創性の高い研究者・高級技術者
(2)科学技術の急速な進展にも対応できる十分な基礎学力と俯瞰的視野を併せ持つ国際的な活躍のできる社会人研究者・高級技術者や、自国におけるリーダーとして活躍できる外国人研究者・高級技術者

生命科学コース
 21世紀は、遺伝子組換え作物、クローン生物、再生医療など、生物学が解決しなければいけない問題をかかえている。これらの社会的課題に応えるため、多様な生命現象に関する、分子、遺伝子、細胞、組織、器官、及び個体レベルでの研究・教育を通して、当該分野における最先端の専門知識に裏付けられた課題設定能力と優れた課題解決能力を有し、基礎生命科学の発展及びその応用に貢献できる独創的な研究者となる資質を涵養し、分子生物学もしくは生体制御学の分野で、学問上の重要な発見や革新的な学理を構築する研究成果を挙げた者に博士(理学)、あるいは、学際的な研究成果を挙げた者に博士(学術)の学位を授与する。

物質科学コース
 素粒子から巨視的物質にいたるあらゆる階層の物質系における構造・相互作用・機能・反応に関する科学と科学技術、及びその工学的応用に関わる理論的・実験的研究に基づいた最先端の研究・教育を通して、物理学及び化学とその周辺について広い視野をもち、社会的責任を自覚し、自ら基盤的あるいは学際的な研究計画を提起してそれを解決する能力と国際社会で活躍できる力を備え、新しい科学技術の発展に貢献しうる研究者・高度技術者となる資質を涵養し、物理学もしくは基礎化学の分野で学問上の重要な発見や革新的な学理を構築する研究成果を挙げた者に博士(理学)、応用化学の分野で科学技術の画期的な進歩となる研究成果を挙げた者に博士(工学)、あるいは、上記において学際的な研究成果を挙げた者に博士(学術)の学位を授与する。

数理電子情報コース
 数理電子情報分野における理論・ハードウェア・ソフトウェアなどの専門的知識や能力を踏まえ、それらをさらに極めるとともに、社会的要請も踏まえた幅広い視野をもって各分野の技術を有機的に結合して独創性の高い最先端研究の設定と遂行できる能力を有し、世界的にも学界や産業界を主導していける優れた指導力を持つ研究者となる資質を涵養し、数学の分野で学問上の重要な発見や革新的な学理を構築する研究成果を挙げた者に博士(理学)、電気電子物理工学もしくは情報工学の分野で科学技術の画期的な進歩となる研究成果を挙げた者に博士(工学)、あるいは、上記において学際的な研究成果を挙げた者に博士(学術)の学位を授与する。

人間支援・生産科学コース
 生産科学技術及び人間支援技術を核として、新たな機能を持つ人間親和型生産機械や人間支援機械システムなど、福祉や国際化産業社会の要請に基づく新機能システムを創成する課題設定・解決能力を有し、さらにこれらの技術分野を世界的に主導していける研究者及び高級技術者となる資質を涵養し、機械科学の分野で科学技術の画期的な進歩となる研究成果を挙げた者に博士(工学)、あるいは、学際的な研究成果を挙げた者に博士(学術)の学位を授与する。

環境科学・社会基盤コース
 自然環境や社会環境に対する人為の影響を解明し、持続可能な環境を構築する方法、すなわち、様々な環境問題や社会基盤整備に関する諸問題を地球的視野と歴史的視野から自らの課題として認識し、現象のメカニズムを現代科学技術のあらゆる側面から多面的に解明するとともに、人間社会が自然生態系と共存しながら持続可能性を高めていくための有効な解決策をシステムとして構築することができる優秀な研究者となる資質を涵養し、環境社会基盤の学問分野において、科学技術の画期的な進歩となる研究成果を挙げた者に博士(工学)、あるいは、学際的な研究成果を挙げた者に博士(学術)の学位を授与する。

連携先端研究コース
・粒子宇宙科学領域
 理化学研究所との連携により、本学における重イオン加速器から発生する粒子等を用いた最先端の実験的研究と、理研における粒子検出器・宇宙線測定装置の開発研究を通して、わが国における原子核/宇宙線物理及びその周辺領域で中核的役割を担う研究者となる資質を涵養し、学問上の重要な発見や革新的な学理を構築する研究成果を挙げた者に博士(理学)、あるいは、学際的な研究成果を挙げた者に博士(学術)の学位を授与する。

・融合電子技術領域
 産業技術総合研究所との連携により、本学におけるパワーエレクトロニクスの基幹デバイスに関する研究と産業技術総合研究所における能動素子開発や電子システムインテグレーションに関する研究とを融合した最先端の研究分野に関連した教育・研究を通して、当該分野の中核的役割を担う研究者となる資質を涵養し、科学技術の分野において画期的な進歩となる研究成果を挙げた者に博士(工学)、あるいは、学際的な研究成果を挙げた者に博士(学術)の学位を授与する。

・脳科学領域
 理化学研究所脳科学総合研究センターと連携した脳科学の最先端の教育・研究を通して、脳科学に重点を置く生命科学及びその関連分野において基礎から応用まで柔軟に対応できる能力を有し、これらの分野の研究の中核を担いつつ国際的に活躍できる研究者となる資質を涵養し、学問上の重要な発見や革新的な学理を構築する研究成果を挙げた者に博士(理学)、あるいは、学際的な研究成果を挙げた者に博士(学術)の学位を授与する。

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