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教育研究情報

理工学研究科の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

博士前期課程の教育課程編成・実施の方針

 専門教育プログラム
  生命科学専攻:分子生物学プログラム、生体制御学プログラム
  物質科学専攻:物理学プログラム、基礎化学プログラム、応用化学プログラム
  数理電子情報専攻:数学プログラム、電気電子物理工学プログラム、情報工学プログラム
  機械科学専攻:機械科学プログラム
  環境社会基盤専攻:環境社会基盤国際プログラム
  専攻共通:地球環境における科学技術の応用と融合プログラム(融合教育プログラム)

 特別教育プログラム
 (A) 6年一貫型イノベーション人材育成プログラム
 (B) データサイエンティストとしての素養を備えた理工系人材育成プログラム
 (C) 6年一貫型ハイグレード理数教育プログラム(HiSEP-6)

 博士前期課程では、各専門教育プログラムが開講する高い専門性を修得するための専門科目群に加えて、関連する周辺分野の共通的知識を学ぶための専攻共通科目群、現代的な課題への対応能力を養うための課程共通科目群及び特別教育プログラム科目群を開講し、実社会で活躍できる人材の育成、日本の基礎科学の発展に貢献しうるハイレベル研究者の育成を目指す。
 学生は1年次よりいずれかの専攻に所属し、一つの専門教育プログラムを履修する。専門教育プログラムの科目に加えて、専門領域にかかわらず研究者・高度技術者の汎用的能力を学ぶことができる課程共通科目、専攻共通科目、さらに幅広い専門知識を修得するために所属している専攻外の授業科目についても必要に応じて受講する。同時に、定められた指導教員の指導の下、高度な専門知識の修得と研究活動を行い、その成果をまとめた修士論文を執筆する。

 各科目の評価は、教員が学生に示した到達目標に対する学生の達成度を基に評価する。評価はグレードポイント(GP)で行い、それらの平均値をGPAとして平均成績の評価を行う。また、修士論文は複数教員で審査して合否を判定する。

 以下、各教育プログラムのカリキュラム・ポリシーを記載する。各専門教育プログラムでは、専門性を重視するため、原則、所属するプログラムの科目を履修するが、周辺分野の幅広い専門性を獲得できるように、理工学研究科の「課程共通科目」、専攻内の共通科目である「専攻共通科目」を4単位程度履修可能である。また、特別教育プログラム(副プログラム)履修の場合にも、一部の単位が修了単位として認められる。

生命科学専攻

分子生物学プログラム
 分子生物学プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 分子生物学に関する専門知識の修得のため、各専門分野の講義を開講する。
 2. 独創的かつ実践的な研究を行う資質を育成するために、先端技術を取り入れた実験指導及び最新の論文を用いた輪講を行う。
 3. 国際性を身につけた研究者や技術者、教育者として、現代社会が抱える諸問題に取り組み成果を挙げる能力を高めるために、英語教育及び論文作成指導を行う。
 4. プログラム修了に必要な知識・能力を確認するため、修士論文を作成させ、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、口頭発表と質疑応答からなる最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

生体制御学プログラム
 生体制御学プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 生物現象の制御機構に関する専門性の高い知識の修得のため、各専門分野の講義を開講する。
 2. 生命の連続性及び生理現象の恒常性に関する先端的な研究に寄与できる能力育成を目的として、基礎から先進にいたる実験手技の取得のための研究指導、関連分野の論文読解及びプレゼンテーション能力を磨くための輪講を行う。
 3. 国際的に活躍する研究者や高度専門職業人として、生命科学や健康福祉、生物資源の活用などに関わる諸分野の発展に貢献できる資質を高めるため、修士論文を作成させ、その研究成果を研究発表会において報告させる。
 4. プログラム修了に必要な知識・能力が修得されていることを精査するため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、質疑応答による最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

物質科学専攻

物理学プログラム
 物理学プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 専門性の高い物理学の知識修得のため、専門分野の講義を開講する。
 2. 最先端の研究に寄与できる能力のため、論文精読を中心とするセミナーを行う。
 3. 実験分野にあっては、最先端の研究に寄与できるような技能を修得するため、実験を行う。
 4. 課程修了後に教育及び社会の諸分野で活躍できる資質、または、博士後期課程に進学し研究者を目指す資質の涵養のため、論文指導を行い、修士論文を作成させる。
 5. プログラム修了に必要な知識・能力の確認のため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、修士論文発表会とその質疑応答からなる最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

基礎化学プログラム
 基礎化学プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 専門性の高い基礎化学的知識の修得と先端的専門知識の深い理解のため、専門分野の講義及び論文精読を中心とするセミナーを行う。
 2. 課題探究能力、問題解決能力、未知なる事象への対応力の育成、及び実験技術の修得のために、分子の構造・物性や化学反応に関する普遍的な法則や基本原理の解明を目指した研究を行う。
 3. 課程修了後に教育及び社会の諸分野で活躍できる資質又は博士後期課程に進学し研究者を目指す資質の涵養のため、論文指導を行い、修士論文を作成させる。
 4. プログラム修了に必要な知識・能力の確認のため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、修士論文発表会とその質疑応答からなる最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

応用化学プログラム
 応用化学プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 応用化学全分野の体系的な修得のため、専門分野の講義を開講する。
 2. 最先端の工学的創造に寄与できる能力を養うため、実践的な応用化学研究を行う。
 3. 課程修了後に社会の諸分野で活躍できる資質又は博士後期課程に進学し研究者を目指す資質の涵養のため、論文指導を行い、修士論文を作成させる。
 4. プログラム修了に必要な知識・能力の確認のため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、修士論文発表会とその質疑応答からなる最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

数理電子情報専攻

数学プログラム
 数学プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 専門性の高い数学的知識を修得させるため、専門分野の講義を開講する。
 2. 最先端の研究に寄与できる能力を獲得させるため、論文精読を中心とするセミナーを行う。
 3. 課程修了後に教育及び社会の諸分野で活躍できる資質又は博士後期課程に進学し研究者を目指す資質の涵養のため、論文指導を行い、修士論文を作成させる。
 4. プログラム修了に必要な知識・能力の確認のため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、修士論文発表会とその質疑応答からなる最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

電気電子物理工学プログラム
 電気電子物理工学プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 電気・電子・光・情報通信・材料デバイス技術分野の専門知識と最先端の知見を修得するため、幅広い分野の科目を開講する。
 2. 課題に対応できる応用能力を発展させ、技術革新を生み出す柔軟性と論理的思考能力を獲得するため、特別研究及び輪講を行う。
 3. 当該分野に関する内容を適確に表現する能力の修得のため、修士論文を作成させ、修士論文発表会にて口頭発表を行う。
 4. プログラム修了に必要な知識・能力の確認のため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、修士論文発表会とその質疑応答からなる最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

情報工学プログラム
 情報工学プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 情報工学に関する幅広く豊かな識見を得るため、専門分野の講義を開講する。
 2. 最先端の研究に寄与できる能力の涵養のため、論文輪講を行う。
 3. 自らの着想により課題を解決する能力を身につけさせるために研究課題に取り組ませる。
 4. 口頭発表能力、討論能力、論述能力、文献調査能力、学術論文・技術資料の読解能力を含む広義のコミュニケーション能力を身につけさせるために研究発表会を実施する。
 5. 課程修了後に情報技術者として社会的責任を自覚しかつ指導的役割を果たす能力又は博士後期課程に進学し情報工学に関わる研究分野での高度な知識と能力の涵養のため、論文指導を行い、修士論文を作成させる。
 6. プログラム修了に必要な知識・能力の確認のため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、修士論文発表会とその質疑応答からなる最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

機械科学専攻

機械科学プログラム
 機械科学プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 機械工学に関する先端的専門知識の理解のため、専門分野の講義を開講する。
 2. 専門知識を応用・総合して研究する能力の修得と、社会における役割の認識と職業倫理の理解のため、特別研究及び輪講を行う。
 3. 機械工学分野に関する内容を適確に表現する能力の修得のため、修士論文を作成させ、修士論文審査発表会にて口頭発表を行う。
 4. プログラム修了に必要な知識・能力の確認のため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、修士論文審査発表会とその質疑応答からなる最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

環境社会基盤専攻

環境社会基盤国際プログラム
 環境社会基盤国際プログラムでは、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 専門知識及び技術の修得のため、専門分野の講義、PBL講義、フィールド調査を含む講義を開講する。
 2. 最先端の知識と研究能力を修得するため、特別講義及び特別研究を開講する。
 3. 英語による講義の開講や、海外の協定校との単位互換制度など、国際性を涵養する仕組みをカリキュラムに導入する。
 4. 課程修了後に社会の諸分野で活躍できる資質又は博士後期課程に進学し研究者を目指す資質の涵養のため、論文指導を行い、修士論文を作成させる。
 5. プログラム修了に必要な知識・能力の確認のため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、修士論文発表会とその質疑応答からなる最終試験を課し、複数の教員により合否を判定する。

専攻共通

地球環境における科学技術の応用と融合プログラム(融合教育プログラム)
 融合教育プログラムは専門分野にかかわらず履修が可能であり、学生は5専攻のいずれかに所属し、「特別研究」は専攻ごとに指定する専門教育プログラムの「特別研究」を履修する。本プログラムでは、世界共通の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献しうる人材の育成を目指し、ディプロマ・ポリシー実践のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 科学技術に関する多様な分野の理解のための各専門分野の講義に加え、社会学又は教育学分野を含む総論の講義、及び現場実習・演習を行う。
 2. 前項の内容に精通した技術の社会実装を経験している企業や研究所等に所属する学外の様々な技術者による講義等を行う。
 3. 課程修了後に社会の諸分野で活躍できる資質又は博士後期課程に進学し研究者を目指す資質の涵養のため、主・副の異分野に跨る複数指導教員による論文執筆指導を行う。
 4. プログラム修了に必要な知識・能力の確認のため、別に定める学位論文に係る評価に当たっての基準に基づき修士論文を審査し、修士論文発表会を実施して質疑応答からなる最終試験を課し、複数教員により合否を判定する。

特別教育プログラム

 特別教育プログラムでは、各々のプログラムのディプロマ・ポリシーを達成するために、学部と博士前期課程を通した6年一貫型のカリキュラムを構成し、6年を通した質の高い教育を行う

(A)6年一貫型イノベーション人材育成プログラム
 プログラム修了要件に挙げられた能力等の獲得のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 6年一貫型教育として、工学部で開講しているイノベーション人材育成プログラムとの連結による一連の科目群を開講する。
 2. 企業経営に貢献できる理工系人材や起業家を目指す理工系人材を育成するための科目を開講する。
 3. 科学技術イノベーションに貢献しうる実践的スキルを身につけた理工系人材を育成するための演習系科目を開講する。
 4. 科学技術の社会実装を実現するために必要な合意形成、社会的ニーズの把握とそれに基づいた新しい価値の創造などを実現しうる理工系人材を育成するための科目を開講する。

(B)データサイエンティストとしての素養を備えた理工系人材育成プログラム
 プログラム修了要件に挙げられた能力等の獲得のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 6年一貫教育として、理学部及び工学部における基礎的な数学系科目に加えて、大学院におけるより高度な数学系科目とデータ解析手法に関連した科目を開講する。
 2. データ解析の基礎となる数学的知識を修得するための科目を開講する。
 3. 基礎的な数学的知識を大規模データに適用するためのデータマイニング手法に関する科目を開講する。
 4. 機械学習、AIを使ったデータ解析手法を身につけるための科目を開講する。

(C)6年一貫型ハイグレード理数教育プログラム(HiSEP-6)
 プログラム修了要件に挙げられた能力等の獲得のため、以下の方針でカリキュラムを編成する。
 1. 理学に関わる広い見識と研究面での企画・実施・解析能力の獲得のためにHiSEP特別講義を開講する。
 2. 研究遂行及びに公表に必要な国際性と社会性の獲得のために、科学プレゼンテーションを開講し、海外インターシップを実施する。
 3. 研究における特殊性と独創性の獲得のために、HiSEP特別講義及び科学プレゼンテーションを開講する。
 4. 研究倫理の遵守のために、科学プレゼンテーションを開講する。

博士後期課程の教育課程編成・実施の方針

 博士後期課程においては、「修了認定・学位授与の方針(カリキュラム・ポリシー)」に基づき教育課程を編成し質の高い教育を実施する。

(編成の方針)
 「修了認定・学位授与の方針」の教育目的に示した、専門分野の深い知識と洞察力、絶えず自己研鑽を行う能力、基礎分野や関連分野への理解とこれらを柔軟に応用できる能力を身につけた人材を育成するため、各コースの授業科目とコース共通の授業科目からなる教育課程を編成する。
 各コースの授業科目では最先端の知識を含め専門分野の知識を深めるための講義を行う。
 コース共通の授業科目としては、独創性が高く国際的にも活躍できる研究者・高級技術者としての能力を涵養するために、特別研究、特別演習、学外研修、教育研修、外国語、課題解決型特別演習を編成する。

(教育・学修方法に関する方針)
 各コースの授業科目により専門分野の知識や洞察力を深めるとともに、それぞれの指導教員が担当する特別研究及び特別演習を通して研究者・高級技術者としての能力を涵養する。また、コース共通授業科目である学外研修、教育研修、外国語、課題解決型特別演習により、世界的・社会的視野を広げ、研究者・高級技術者としての応用力を涵養する。
 研究指導にあたっては、「修了認定・学位授与の方針」においてコースごとに示した研究者・高級技術者として身に付けるべき能力を養うため、それぞれの学生に指導教員1名及び副指導教員2名を定めて研究課題を決め、博士論文を完成させることを目標に指導を行う。

(学修成果の評価の方針)
 授業科目の評価は教員が学生に示した到達目標を学生がどの程度達成したかで評価する。評価はグレードポイント(GP)で行い、それらの平均値をGPAとして平均成績の評価を行う。
 博士論文は、以下の評価基準に基づき、原則として、主指導教員、博士論文の内容に関する分野の専任教員又は連携教員2名以上、及びその他の分野の専任教員又は連携教員1名からなる審査委員会で審査・試験しその合否を判定する。

(博士論文及び試験の審査・評価基準)
 学問上の重要な発見、革新的な学理の構築、科学・技術の分野における画期的な進歩となる研究成果、あるいは、上記における学際的な研究成果に関し、研究課題に関連した専門分野の十分な知識、知見をもとに、研究の目的、方法、結果、考察等を学術的に適切に記述していることを博士論文審査の基準とする。試験では、博士論文を中心として関連のある専門分野における正確な知識及び研究成果をわかりやすく発表する能力を備えていることを評価の基準とする。

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