教育学部

学部紹介

教育学部長からみなさんへ

教育学部長 細渕 富夫

出会いから学び、学び続ける教員に

教育学部長 細渕 富夫


 教員を育てるには、それなりの仕組みが必要です。明治以来、日本における教員養成の仕組みは、社会の要請に応じて必要な修正を加えられながら、今日に至っています。時代の中で社会の要請は刻々と変化しますから、これで終わりということにはなりません。校内暴力、いじめ、不登校、発達障害、虐待等、現代でもさまざまな教育課題が次々と顕在化してきています。こうした現代的教育課題に対応できる教員を育てるには、実践的、かつ体系的なカリキュラムが必要となります。
 そこで、教育学部では平成27年度より教員養成カリキュラムを大幅に改革しました。教育学部を卒業し、教員採用試験に合格すると、4月からクラス担任として子どもたちの前に立つことになります。教育実習の経験しかなければ、おそらく学級経営や学習指導には相当苦しむことになるでしょう。教員免許状があれば即戦力になるわけではありません。私たちは、力量ある質の高い教員を育てるには、もろもろの体験的活動を通して、「出会い」から学ぶ姿勢が必要だと考えています。
 新しい教育学部は、その基盤づくり、土壌を耕す取り組みを継続的に行っていきます。学校現場で実践的に学ぶ「学校フィールド・スタディ」をはじめとして、学校外でのさまざまな体験的活動を用意しています。体験的活動はその振り返りを行うことによって、学びの内容が明確になります。発達障害への対応を学ぶ「特別支援教育入門」もすべての学生が履修できるように開設していますが、教室で基礎的知識を得るだけでなく、学校や療育センター等での障害のある子どもたちとの「出会い」から、発達に必要な支援とはなにかを深くとらえ、学び続ける教員を育てたいと考えています。入学時から卒業まで、教員としてのキャリア形成に必要な科目群を精選し、教員採用試験対策を始め、各種教職セミナーも充実させました。
 こうした充実したカリキュラムや体験的活動を通して、埼玉大学教育学部は、埼玉県はもちろん関東・東北における中核的教員養成系学部として、あなたの夢を強力にサポートします。

沿革

 埼玉大学教育学部は、その前身である学校改正局が、明治六年に浦和宿に創設され、埼玉県小学校教員の養成が始まってから、130年余の星霜が経過しています。この間、明治七年埼玉県師範学枚と改称され、以後埼玉県小学師範学校、埼玉県尋常師範学校、埼玉県師範学校と名称を変え、明治三十四年には埼玉県女子師範学校が設置され、さらに昭和十八年にはこの両校が統合されて、埼玉師範学校として国立移管となり、教育制度の改革に伴って大きな変遷を経てきました。一方県下実業補習学校の普及発展に応じて、大正十一年埼玉県実業補習学校教員養成所が創設され、その後埼玉県立青年学校教員養成所と改称され、昭和十九年には国立埼玉青年師範学校となりました。

 第二次大戦後の教育改革での六三制実施にあたり、昭和二十四年埼玉師範学校、埼玉青年師範学校は、統合されて埼玉大学教育学部となり、新制大学として発足し、昭和四十一年には校地を大久保に移し、今日の発展の礎を据えました。
 その後、つぎのような改変をへて、幅広くかつ一貫した教育・研究体制を備えてきています。

・附属教育実践研究指導センターの設置(昭和六十一年)
・社会教育総合課程の設置(昭和六十四年)
・教育学研究科の設置(平成二年)
・特殊教育特別専攻科の設置(平成八年)
・東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科への参加(平成八年)
・3課程7コース体制への移行(平成十一年)
・大学院修士課程の拡充(「学校臨床心理専修」の新設)(平成十三年)
・教員養成に特化(平成十八年)

教育学部の理念・目標

 教育学部は、どの専修に入学しても、すべての学生を多様な学校種における主体的で豊かな人間性を身につけた力量ある質の高い教員に養成することを目的としています。すなわち、教育学部は、学部生全員を教師に育てるという「教員養成に特化」した、全国で数少ない教育学部であることを特徴としています。

 教育学部には、次のような二つの養成課程がありますが、いずれの課程においても、それぞれの専門分野に関する専門的な知識・技能を、理論と実践の両面にわたって身につけた人材を養成することを目標としています。どの課程・専修でも、少人数指導のゼミ活動、社会体験を重ねる学校フィールド・スタディ・プログラム、きめの細かい卒業研究指導などが提供されます。そうした指導を通して、埼玉県・さいたま市を中心とした全国の教員需要に対応できる教員養成をめざします。

「学校教育教員養成課程」
 幼稚園、小学校、中学校、高等学校、養護学校の教師、および保育園の先生を養成することを目的としており、それぞれの専修・コースに関連した教科専門科目と、教員として必要な生徒指導・教育方法などの教職専門教育により、高度の教育実践力を備えた教員養成を共通の目標としています。

「養護教諭養成課程」
 こどもたちの健康と安全をサポートし、さまざまな学校の「学校保健活動」の中心となる養護教諭を養成します。養護教諭というのは、いわゆる「保健室の先生」のことです。最近の、心の健康問題、薬物乱用や性に関する問題行動など多様な課題に対応できる専門的な知識を身につけます。また、担任や地域医療機関、保護者などと連携をとりながら、子どもたちの健康と安全を支援・指導できる力も育てます。

進路・就職情報

卒業後の進路


教員以外の主な就職先

UFJセントラルリース(株)、エン・ジャパン(株)、クラリオン(株)、クレディ・スイス生命保険(株)、ヤマト運輸(株)、リンテック(株)、(株)JALウェイブ、(株)NTTシステム開発、(株)USEN、(株)クイーンズ伊勢丹、(株)トーメンエレクトロニクス、(株)リクルート、(株)レオパレス21、(株)丸和運輸機関、(株)京王百貨店、(株)京葉銀行、(株)渡辺住研、(株)東和銀行、(株)読売情報開発、(株)日本旅行、(株)八千代銀行、住友生命保険相互会社、静銀ビジネスクリエイト(株)、積水ハウス(株)、全農青果サービス(株)、中央出版(株)、東海旅客鉄道(株)、東京アート(株)、東芝テックビジネスソリューション(株)、東日本旅客鉄道(株)、日立建機(株)、明治安田システムテクノロジー(株)、野村マイクロ・サイエンス(株)、厚生労働省、関東財務局、東京入国管理局、北海道警察、埼玉県、さいたま市、新潟県、福島県

国際交流

「地域と世界に開かれた教育をめざして」

 埼玉大学は、18の大学間学術交流協定と、15の部局間学術交流協定を締結しています。交流協定を活かし、共同研究・教員交換・学生交換等が行われ、埼玉大学は世界と共に研究と教育を推進しています。

 上記の2形態の交流協定を活かし、教育学部では、西オレゴン大学と年1回の教員交換を行っています。招聘教授による特別講義が実施され、双方大学の学生・教員の視野の拡大に寄与しています。また、毎年数名が交換留学生として1年間、さまざまな協定校での学びに従事しています。

 教育学部の国際交流に関して特筆すべきは、短期海外研修です。9月:カトマンズ、2月:シドニー、3月:バンクーバーと、授業期間外はほぼすべて、海外研修が組み込まれています。日本で授業の無い時期は、海外で英語や文化を学ぶことができる仕組みです。しかもこれらの研修は、他大学にも一般市民にも公開されており、学ぶ意志を持ち行動の責任を取る人は誰でも参加できます。ですから、多様な参加者と共に異文化を経験することとなり、海外研修が参加者の世界を広げてくれる効果は多大です。

オレゴン カトマンズ シドニー

オレゴン

カトマンズ

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