名前:雨川 | 日時:2004年12月12日 01時59分53秒 |
過酸化物価を求める式(Heeler法)の原理・意味がいまいちわかりません.教えてもらえませんでしょうか. |
名前:芦田 実 | 日時:2004年12月12日 21時40分00秒 |
雨川 様 必ずしも専門家ではありませんので,不正確な回答もあります.教育学部から公開しているホームページの質問箱とQ&A集にも回答(一部)を載せたいと思います. 質問178 過酸化物価を求める式(Wheeler法)の原理・意味がいまいちわかりません.教えてもらえませんでしょうか. 回答 質問中の単語のスペリングが間違っていと思います.Wheeler法について正確には分かりませんでしたが,化学実験のヨウ素滴定法に相当すると思います.過酸化物の構造が分かりませんので,仮にO22-としておきます. 硫酸酸性中(?)で過酸化物O22-(2当量)と(過剰の)ヨウ化カリウムKI(1当量)が反応すると,褐色のヨウ素I2(2当量)を遊離します. O22- + 2KI → 2O2- + I2 + 2K+ 生じた酸素イオンO2-は,実際にはアルコールOHか水H2Oになると思います.このヨウ素I2(2当量)を濃度既知のチオ硫酸ナトリウムNa2S2O3(1当量)で滴定します. I2 + 2Na2S2O3 → 2NaI + Na2S4O6 ヨウ素I2が減少するにつれて,溶液の色は褐色から淡黄色に変化し,滴定の終点で無色になります.淡黄色から無色の変化が分かり難いので,ヨウ素滴定法の化学実験では淡黄色になったところで,デンプンを指示薬として加えます.この場合,滴定の終点において溶液の色は紫色から無色に変化します. 埼玉大学教育学部理科教育講座 芦田 実 |