名前:中井川瞳 | 日時:2004年11月23日 22時30分38秒 |
酸化還元滴定の実験の資料の中にブランクテストという言葉が出てきたのですがどこを調べても出ていなくてなんだかさっぱり分かりません.何のテストでどうして行う必要があるのか,教えてください. |
名前:芦田 実 | 日時:2004年11月24日 12時10分00秒 |
中井川瞳 様 必ずしも専門家ではありませんので,不正確な回答もあります.教育学部から公開しているホームページの質問箱とQ&A集にも回答(一部)を載せたいと思います. 質問168 酸化還元滴定の実験の資料の中にブランクテストという言葉が出てきたのですが,どこを調べても出ていなくて,なんだかさっぱり分かりません.何のテストで,どうして行う必要があるのか,教えてください. 回答 ブランクテストは空試験とも言います.試料を分析するときに,用いる試薬,容器・実験室等からの不純物による誤差を補正するために,試料を用いないで同様な操作をすることです. 酸化還元滴定では,試薬や水(溶媒)中の不純物(純度),容器の汚れ等が酸化還元反応を起こし,試料の滴定値に誤差を生じることがあります.また,試薬によっては光や熱で分解し,濃度が減少していくことも考えられます.そこで,分析目的の成分だけを除いた滴定(ブランクテスト)も行って,滴定値の差を求め,この差から試料の正しい濃度を求めます.なお,ブランクテストを行っても,溶解する前の試料に最初から不純物が含まれていたならば,それについては当然ながら補正できません. 埼玉大学教育学部理科教育講座 芦田 実 |