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名前:佐藤優 日時:2004年06月29日 18時35分11秒

はじめまして.高校2年の者です.学校で酸化還元滴定の実験をしたんですが,わからないところがあるので書き込みにきました.

私たちがやったのは,
1シュウ酸ナトリウム(濃度既知)に過マンガン酸カリウム(濃度未知)を滴下し,過マンガン酸カリウムの濃度を調べる
2塩化スズ(U)(濃度未知)に過マンガン酸カリウム(濃度既知)を滴下し,塩化スズの濃度を調べる

と言うものなんです.1の実験で80〜90℃に温めて,60℃以下にしないようにと言われたのですが,それはなぜですか?
2の方の実験では塩化スズ溶液を20,30,40mlと量を変えて滴下したんです.なぜそんなことをするのですか?
あと,振らずに大量に滴下するといけないのは,中和滴定の実験をやったことがあるので,なんとなくわかるのです.でもそれが反応式と関係あるらしいのですが,どう関係あるのですか?

長々とすみません.ご指導お願いいたします.

名前:芦田 実 日時:2004年07月05日 10時20分00秒

佐藤優 様

 必ずしも専門家ではありませんので,不正確な回答もあります.教育学部から公開しているホームページの質問箱とQ&A集にも回答(一部)を載せたいと思います.

質問117 実験1 シュウ酸ナトリウム(濃度既知)に過マンガン酸カリウム(濃度未知)を滴下し,過マンガン酸カリウムの濃度を調べる.
実験2 塩化スズ(U)(濃度未知)に過マンガン酸カリウム(濃度既知)を滴下し,塩化スズの濃度を調べる.

実験1で80〜90℃に温めて,60℃以下にしないのはなぜですか?
実験2で塩化スズ溶液を20,30,40mlと量を変えて滴下するのはなぜですか?
振らずに大量に滴下するといけないのは,反応式とどう関係あるのですか?

回答 実験1で被滴定液を加熱するのは,反応が遅いので温度を上げて加速するためだと思います.実験2で塩化スズ溶液の量を変えて滴定する件は回答に値しません.質問の言葉が足りません.これだけの文では,滴定値をどのように処理したのか,全く想像がつきません.振らずに大量に滴下すると,二酸化マンガンが大量にできて,褐色に濁ってしまうのではないかと思います.これがなかなか反応せず(消えず),反応が定量的に進まなくなり,実験が失敗すると思います.また,過マンガン酸カリウムを入れすぎて,当量点を超過する恐れもあります.

埼玉大学教育学部理科教育講座
芦田 実

名前:佐藤優 日時:2004年07月05日 17時11分04秒

済みませんでした.注意します.
お忙しいところ質問に答えていただきありがとうございました.
勉強になりました.