| 名前：sankyohou | 日時：2004年04月16日 11時28分27秒 |
初めて質問させて頂きます．ひょっとしたら当コーナーの専門外かもしれませんが宜しくお願いします．実は井水に含まれています，フミン酸の色度を除去するにはどの様な化学薬品等を用いればよろしいのでしょうか？ある所で，水質の分析結果から色度＝50度ありこれを前処理段階で20度まで下げ，最終的にはろ過装置にて5度まで取り除くという方法です．専門外かもしれませんがご教示頂ければ幸いです．因みに原水の ph=7.4位です． | |
| 名前：芦田 実 | 日時：2004年04月18日 23時00分00秒 |
sankyohou 様 必ずしも専門家ではありませんので，不正確な回答もあります．教育学部から公開しているホームページの質問箱とＱ＆Ａ集にも回答（一部）を載せたいと思います． 質問82 井水に含まれています，フミン酸の色度を除去するにはどの様な化学薬品等を用いればよろしいのでしょうか？ある所で，水質の分析結果から色度＝50度ありこれを前処理段階で20度まで下げ，最終的にはろ過装置にて5度まで取り除くという方法です．因みに原水のpH=7.4位です． 回答 井戸水を処理する量，処理に許される時間と処理後の使用目的が書かれていませんので，想像で回答します．フミン酸を分解・除去するには，（1）膜分離装置を利用する方法（膜ろ過，加圧ろ過），（2）超音波（振動）を照射して分解する方法，（3）オゾンと過酸化水素を併用して酸化する方法，（4）鉄イオンと過酸化水素を添加して光（紫外線？）を照射する方法（光触媒分解），（5）白色腐朽菌の菌体外酵素を利用する方法（酵素分解）などがあるようです． 処理時間は全ての方法で不明ですが，長時間を必要とするものもあると思います．また，処理装置が高価なものや処理薬品が多量に入手できないものもあると思います．（1）と（2）の方法は化学薬品を使用しません．（3）〜（5）の方法は薬品等を使用しますので，井戸水の使用目的によっては，使用した薬品を除去するための後処理が必要になる場合があります． さらに詳しいことが知りたければ，浄水（水道），環境，公害，土木関係の専門家に質問して下さい．また，その方面に関係するホームページをご覧下さい．例えば， http://www.gee.kyoto-u.ac.jp/1998-theme.html http://www.iphes.pref.hyogo.jp/kikaku/nenpo/h8nendo.htm http://www.nasu-net.co.jp/shopping/taihi/fumin.html http://jolisf.tokai.jaeri.go.jp/seikahome/seika/ronbrui13/0989.htm http://eisei.cande.iwate-u.ac.jp/soturon.htm http://eisei.cande.iwate-u.ac.jp/syuron.htm http://www.ams.osakafu-u.ac.jp/lab2/home/paper.htm http://www.ams.osakafu-u.ac.jp/lab2/paper.htm http://www.s-off.com/member/jaeep/ronbun/r1998_h10.htm http://wwwsoc.nii.ac.jp/cssj2/question/2002.html その他として，処理後のことや環境汚染を考えないのなら，硫酸と過マンガン酸カリウム（または硫酸とニクロム酸カリウム）などの強力な酸化剤を添加して加熱する方法もあると思います． 埼玉大学教育学部理科教育講座 芦田 実 | |
| 名前：sankyohou | 日時：2004年04月19日 15時51分47秒 |
芦田様 難解な質問で恐縮しております．お忙しい中ご教示頂きまして本当に 有難う御座いました．とても参考になりました． | |