この下に図が見えなかったら Java Applet を有効にして下さい　（H21.05.29改訂）　前に戻る　　　English Version



計算方法
　酢酸の体積と質量をＶａ(mL)とＭａ(g)，希釈水の体積と質量をＶｂ(mL)とＭｂ(g)，溶液の質量と体積をＭ(g)とＶ(mL)，溶液の密度をＤ(g/mL)，質量百分率濃度をＷ(%)，モル濃度をＣ(mol/L)，溶液体積／希釈水体積をＱとします．さらに，酢酸の式量をＦ(g/mol)，酢酸の密度をＤｃ(g/mL)とすると，次式のような関係があります．

　　Ｍａ＝ＶａＤｃ，　Ｍｂ＝Ｖｂ，　Ｗ＝100Ｍａ／Ｍ， Ｍ＝Ｍａ＋Ｍｂ＝ＶａＤｃ＋Ｖｂ＝ＶＤ，

　　Ｃ＝1000Ｍａ／ＦＶ，　Ｑ＝Ｖ／Ｖｂ，　１L＝1000mL

これらの式と既知の値を用いて未知の値を求めることができます．濃度から密度を求めたり，溶液体積／希釈水体積から濃度を求めるときは上の表を使います．

調製方法
　必要な器具は，前もって洗浄し乾燥しておきます．
１　作成したい容量がはかれるメスシリンダー（たとえば350mLを作成するなら500mL）で蒸留水をはかりとり，ビーカーに移します．
２　別のメスシリンダーで酢酸をはかりとり，１のビーカーに少しずつよくかき混ぜながら加えていきます．
３　必要ならば，試薬ビンに移して保管します．試薬名，濃度，作成日，作成者などを書いたラベルを付けましょう．

注意事項
　酢酸のビンの中にはガスが充満していて，フタを開けるときにガスが噴き出すかもしれません．ガスや飛沫が目に入らないように注意しましょう．また，刺激臭がありますので，吸わないように換気の良い所で取り扱いましょう．
　酢酸が目に入ったり，皮膚についたらすぐに水で洗い流しましょう．
　市販品の濃度は100%に近い値です．正確な濃度が必要な場合には，濃度がわかっている塩基で滴定して，正確な濃度を決定しましょう．