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計算方法
 水酸化ナトリウムの質量をMa(g),水の量をMb(gまたはmL),溶液の質量と体積をM(g)とV(mL),溶液の密度をd(g/mL),質量百分率濃度をW(%),モル濃度をC(mol/L),溶液体積/水量をR,水酸化ナトリウムの式量をF(g/mol)とすると,次式のような関係があります.

  W=100Ma/M, M=Ma+Mb=Vd, C=1000Ma/FV,

  R=V/Mb, 1L=1000mL

これらの式と既知の値を用いて未知の値を求めることができます.濃度から密度を求めたり,溶液体積/水量から濃度を求めるときは上の表を使います.

調製方法
 必要な器具は,前もって洗浄し乾燥しておきます.

◆多量の溶液(約500mL以上)を作る場合
1 作成する容量がはかれるメスシリンダー(例えば,500mL作成するなら500mLまたは1000mL)で蒸留水をはかりとり,半分は大きめのビーカーに移し,残りはメスシリンダーに残しておきます.
2 天秤を用いて別のビーカーに水酸化ナトリウムをはかりとり,すぐに1のビーカーの蒸留水に加えてよくかき混ぜます.2のビーカーの底に付着した水酸化ナトリウムは,メスシリンダーの蒸留水を加えて溶かした後で1のビーカーに移します.
3 必要ならば,試薬ビンに移して保管します.試薬名,濃度,作成日,作成者などを書いたラベルを付けましょう.

◆少量の溶液(約500mL未満)を作る場合
1 メスシリンダー(例えば,100mL作成するなら100mLまたは200mL)で蒸留水をはかりとります.
2 天秤を用いてビーカーに水酸化ナトリウムをはかりとり,すぐに1ではかりとった蒸留水を加えてよくかき混ぜます.
3 必要ならば,試薬ビンに移して保管します.試薬名,濃度,作成日,作成者などを書いたラベルを付けましょう.

注意事項
 水酸化ナトリウムの固体(粒)には潮解性があり,空気中の湿気を吸収してベトベトになります.天秤を使うときは粒をこぼしても大丈夫なように,天秤の皿とビーカーの間に紙(薬包紙など)を敷きましょう.質量をはかるときは手早く行いましょう.残りの水酸化ナトリウムの固体は,すぐにビンのふたをしっかり閉めて保管しましょう.
 水酸化ナトリウムを水で溶かすときは,非常に発熱して湯気が出るので注意しましょう.湯気(水酸化ナトリウム水溶液)には毒性があり,刺激臭があります.湯気を吸わないように換気の良い所で取り扱いましょう.溶液の体積を調製する場合には,冷えてから行いましょう.
 水酸化ナトリウム水溶液が目に入ったり,皮膚についたらすぐに水で洗い流しましょう.
 水酸化ナトリウムの固体は粒が大きいので,計算値の質量をぴったりはかり取ることはできません.正確な濃度が必要な場合には,濃度がわかっている酸で滴定して,正確な濃度を決定しましょう.
 天秤は慎重に取り扱い,薬品をこぼしたらすぐに掃除しましょう.はかれる範囲は天秤によって異なります.最大秤量を超過しないように注意しましょう.