この下に図が見えなかったら Java Applet を有効にして下さい (H21.05.25改訂) 前に戻る   English Version



計算方法
 塩化ナトリウムの質量をMa(g),水の量をMb(gまたはmL),溶液の質量と体積をM(g)とV(mL),溶液の密度をd(g/mL),質量百分率濃度をW(%),モル濃度をC(mol/L),溶液体積/水量をR,塩化ナトリウムの式量をF(g/mol)とすると,次式のような関係があります.

  W=100Ma/M, M=Ma+Mb=Vd, C=1000Ma/FV, R=V/Mb, 1L=1000mL

これらの式と既知の値を用いて未知の値を求めることができます.濃度から密度を求めたり,溶液体積/水量から濃度を求めるときは上の表を使います.

調製方法
 必要な器具は,前もって洗浄し乾燥しておきます.

◆多量の溶液(約500mL以上)を作る場合
1 作成する容量がはかれるメスシリンダー(例えば,500mL作成するなら500mLまたは1000mL)で蒸留水をはかりとり,半分は大きめのビーカーに移し,残りはメスシリンダーに残しておきます.
2 天秤を用いて別のビーカーに食塩をはかりとり,1のビーカーの蒸留水に加えてよくかき混ぜます.2のビーカーの底に付着した塩化ナトリウムは,メスシリンダーの蒸留水を加えて溶かした後で1のビーカーに移します.
3 必要ならば,試薬ビンに移して保管します.試薬名,濃度,作成日,作成者などを書いたラベルを付けましょう.

◆少量の溶液(約500mL未満)を作る場合
1 メスシリンダー(例えば,100mL作成するなら100mLまたは200mL)で蒸留水をはかりとります.
2 天秤を用いてビーカーに食塩をはかりとり,1ではかりとった蒸留水を加えてよくかき混ぜます.
3 必要ならば,試薬ビンに移して保管します.試薬名,濃度,作成日,作成者などを書いたラベルを付けましょう.

◆濃度を正確に作る場合
1 電子天秤を用いてビーカーに食塩をはかりとります.
2 蒸留水を1のビーカーに加えて溶かし,溶けた部分をこぼさないように注意してメスフラスコに移します.これを繰り返します.固体が見えなくなっても,2〜3回繰り返し,完全にメスフラスコに移します.
3 ときどきかき混ぜながら,メスフラスコに蒸留水を加え,メニスカスを標線に合わせます.
4 必要ならば,試薬ビンに移して保管します.試薬名,濃度,作成日,作成者などを書いたラベルを付けましょう.

注意事項
 天秤は慎重に取り扱い,薬品をこぼしたらすぐに掃除しましょう.はかれる範囲は天秤によって異なります.最大秤量を超過しないように注意しましょう.メスフラスコは,はかれる容積が固定されています(例えば,・・,100mL,200mL,250mL,500mL,1000mL,・・).メニスカスを標線に合わせるときは,オーバーしないように注意しましょう.