7月5日(水)、先端産業国際ラボラトリーの主催により、「開設1周年記念オープンラボ2017」を開催しました。
先端産業国際ラボラトリー(以下、「先端ラボ」)は、産学官金連携による研究・開発協働、事業化等を見据え、産業界・地域社会インターフェイスとして、共創型ワークショップや先端産業インキュベーションの実現を目的として2016年4月に開設され、1周年を迎えました。本オープンラボは開設1周年記念として、先端ラボの取組みとこれまでの成果について報告および情報交換を行うため、施設見学・ポスター発表セッション(第1部)、開設1周年記念式典(第2部)、シンポジウム(第3部)と3部構成で開催し、企業・団体、教職員、学生等、延べ約230名が参加しました。

第1部の施設見学・ポスター発表セッションでは、企業等との共同研究を行っているインキュベーションスペースや研究室の見学と併せて、先端ラボ内のヘルスケア・イノベーション研究ユニットおよびメディカル・イノベーション研究ユニットで行われている研究成果のポスター発表・試作機器の展示を行いました。大学だけではなく参画企業からも意欲的に研究成果が紹介され、説明者・参加者間で活発な意見交換が行われていました。

第2部の開設1周年記念式典では、山口宏樹学長が挨拶を述べるとともに、「産学官金の連携を進め、スペースの提供により共創を具現化し、インキュベーションを行っていきたい」と先端ラボにかける思いが語られました。その後、来賓の小山竜司文部科学省高等教育局国立大学法人支援課長、三浦裕幸経済産業省関東経済産業局地域経済部長、渡辺充埼玉県産業労働部長(代理:高橋利男先端産業課長)から祝辞が述べられました。
続いて記念講演として、先端産業国際ラボラトリー 綿貫啓一所長から「先端産業国際ラボラトリーが目指す新たな産学官金連携の取組み」と題し、先端ラボのこれまでの活動実績報告および今年度の計画について説明がありました。最後に、株式会社朝日ラバー 渡邉陽一郎代表取締役社長から、「先端ラボにおける高視認性・低疲労型LEDシステムの開発と標準化の取組み」と題し、現在先端ラボで実際に行われている共同研究について報告が行われました。

第3部のシンポジウムでは、佐藤理事(研究・産学官連携担当)・副学長の挨拶の後、ヘルスケア・イノベーション研究ユニットおよびメディカル・イノベーション研究ユニットにおける研究開発について関係企業から報告があり、その後、研究ユニットごとに会場を分けて各領域に関する最新の研究成果の共有などが行われ、1日を通して先端ラボおよび先端ラボにおける取組を理解できる非常に有意義な機会となりました。

埼玉大学先端産業国際ラボラトリー開設1周年記念オープンラボ2017は、以下のようなテレビ放映、新聞報道がなされました。
J:COMチャンネル「ディリーニュース」 2017年7月5日 放映
産経新聞 2017年7月6日 23面 掲載