6月7日(木)埼玉大学先端産業国際ラボラトリーにおいて、メディカルイノベーション研究ユニット(MiU)第6回ワークショップを開催しました。
本ワークショップは、「バイオ医薬の過去・現在・未来」をテーマに実施され、企業、大学関係者など72名が参加しました。

始めに、伊藤修理事・副学長より挨拶がありました。続いて、松岡浩司 大学院理工学研究科教授より、先端産業国際ラボラトリーメディカルイノベーション研究ユニットについて説明がありました。
講演では、根本直人大学院理工学研究科教授を座長として、中外製薬株式会社より、土屋政幸氏を招き、「バイオ医薬品の半世紀 – これからの挑戦 –」と題して、バイオ医薬品の変遷をポイントとなるトピックスとともに紹介し、これからのバイオ医薬品に期待する研究の取り組みについて約60分間にわたる講演と質疑応答が行われました。次に、琉球大学大学院医学研究科より村上明一氏を招き、「耐性菌問題で再来したファージセラピーのポテンシャル」と題して天然ファージを使用したファージセラピーのポテンシャルについて、次いで本学大学院理工学研究科戸澤譲より「インビトロ翻訳系を利用したGPCRのオーダーメード合成技術」と題して技術開発の背景(過去・現在・将来展望)と創薬研究において重要なGPCRタンパク質の機能再構成系の構築の意義について、それぞれ30分間の講演および質疑応答がありました。どの講演も盛況のうちに終了することができました。
ワークショップ後の交流会では、打ち解けた雰囲気の中での情報交換が行われ、有意義な機会となりました。