「ロボット開発人材育成実践セミナー」は、昨年度に引き続き、埼玉県の委託事業として埼玉大学先端産業国際ラボラトリーが事務局となって開催しています。
本セミナーでは、ロボットの設計・開発に必要となる基礎知識の講義・演習・実習を行うとともに、設計・製作の総合実習を通して、先端産業分野を担える人材の育成を目指します。特に中小企業の技術者・研究者を対象に、設計・メカトロニクス要素、振動解析、強度解析、運動解析、計測・制御工学、プログラミング技術、生体計測・人間支援関連技術、ロボットビジネス・マネージメント基礎などについての講義・演習・実習・討論を行い、さらにロボット関連研究室・施設見学およびグループ討論を通じて、実際に製作するロボットの課題を設定し、ロボティクス設計総合実習、ロボティクス製作総合実習を行います。

第7回セミナーでは、先端産業国際ラボラトリー所長である、大学院理工学研究科 綿貫啓一教授による生体情報計測・IoT関連技術の講義が行われました。

開催日時: 平成29年10月18日(水) 13:00~16:30
開催場所: 埼玉大学 研究機構棟1階 108室
テーマ: 生体情報計測・IoT関連技術(講義・実習)
概要:
 始めに、ヒューマンインターフェイスとは何か、メカトロニクスとは何かをテーマに、それぞれについて事例をもとに解説されました。続いて、センサやアクチュエータの内部構造や回路について説明がありました。
さらに、最近話題のIoTやAI関連技術について概説したのち、非侵襲脳機能計測や生体情報計測方法について解説があり、これらの今回取り上げてきた技術を応用した人に優しいインターフェイス機器設計について述べられました。
最後に、本講義に関連の実験装置や研究施設を見学し、質疑応答を行い、生体情報計測・IoT関連技術の理解を深めました。

参加人数: 16名